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少女ファイトのレビュー!ただのバレー漫画ではない!

日本橋ヨヲコ先生の漫画が大好きだ。

初めて先生の漫画に出会ったのは20年前くらい。きっかけは尊敬する人が先生の代表作『G戦場ヘヴンズドア』を紹介していたから。

尊敬している人からのおすすめでなければ出会うことはなかったと思う。

その頃は岡崎京子や魚楠キリコなどが自分にはちょっとしたマイブームで、王道など真ん中を行く漫画というよりは心が躍るようなそんな漫画に飢えていた。

多少病んでいた時期でもあったから、日本橋ヨヲコ先生の漫画は自分の心をもろに掴んできた。

先生の漫画はどれも言葉の力を感じることができて、それが物凄いエネルギーで自分は吸い込まれたような感覚であった。

元気がないときや立ち止まってしまったときなんかに読むと100%泣いてしまう。何度読み返したかわからない。

一語一句を頭にインプットしたくて、胸に突き刺さった言葉の数々をノートに書き綴ったこともあるくらいだ。

日本橋ヨヲコ先生の漫画は、漫画であるけど漫画ではない。失礼な言い方かもしれないが漫画というよりは良質な小説を読んでいるような感覚に近い。

自分的には先生には面白い漫画を求めているんじゃなくて、先生の魂の籠った言葉を求めている感じだ。

なので、王道な漫画を求めている人にはあまり刺さらないかもしれないね。

病んでいる人や深い言葉が好きな人には100%刺さるはずだ。これだけの素晴らしき言葉の数々が響かないわけがないもん。

沢山の素敵な漫画に出会ってきたけど、自分はやっぱり日本橋ヨヲコ先生の漫画が一番好きだ。

そんな先生の漫画の代表作『少女ファイト』についてのレビューを少しだけ。

少女ファイトは日本橋ヨヲコ先生にとって初の長編漫画だ。現在も漫画は続いており、長い年月が経過しているが未だに最終話まで辿り着いてはない。

現在は18巻まで刊行しているが、道中色々あったようで少女ファイトはイブニングからコミックDAYSに移籍している。

第1話が始まったのは2006年だから既に18年の時を経ているわけだ。

少女ファイトは先生の漫画の中では良い意味で一番漫画である。スポコン漫画でバレーボールを題材にした青春漫画かな。

バレーの強豪校が春高を目指してストーリーは展開していくが、その最中の葛藤や生き方をバレーというフィルターを通して見事なまでに先生らしい言葉の数々で昇華している。

漫画としてもとても面白くて、先生得意のちょっとしたエロ要素があったり、心躍る言葉の数々は少女ファイトでも健在だ。

敷いて言うならバレーでなくても良かったかなとは思う。やはりバレーというマイナーなスポーツを漫画のコンテンツにしてしまうと、それだけで読み手を選んでしまう気がするから。

先生のことを知っている人なら何も問題はないが、知らない人にはなかなか多くの人には届かない気がする。

凄く難しい問題だけど、漫画を生業にしていくには売れなきゃならない。やっぱりビジネスなんだよね漫画も。

とは言え18巻まで刊行してきたのは素晴らしいよ。極東学園天国の全4巻を大きく超えたわけだし。

少女ファイトはアニメになってもめちゃくちゃ面白いと思うな。練という主人公の生き方に共感できる人は沢山いると思うから。

少女ファイトとはどんな漫画かを一言で言うなら、一本の菊の花のような生き方ができる仲間達の青春ストーリーかな。

1巻から日本橋ヨヲコ先生の言葉の力を体感できるから、興味のある人は是非読んで欲しい。

願わくば、少女ファイトが一日も早く完結して、その先の先生の新しい漫画に早く出会いたいな。

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