パチンコ依存症について 依存症予備軍に向けたプロからの対処法指南
アルコール依存症や薬物依存症という言葉は昔からありましたが、
ギャンブル依存症という言葉も最近広く認知されるようになってきました。
ちなみに、日本には競馬や競輪といった公営ギャンブルがたくさんありますが、
ギャンブル依存症の人のほとんどはパチンコ・パチスロ依存症だそうです。
私自身は、パチンコで勝つための方法論に気づけたおかげで、
4年間パチプロとして生計を立てれるまでになりましたが、それまでは勝つこと
よりも負けることの方が多く、「今月はもう打たない」と決めていてもつい打ちに行って、負けてはまた打ちに行くというのを繰り返していましたので、ある意味パチンコ依存症の沼に片足を突っ込んだ状態にいた時期もありました。
ですから、パチンコ依存症で悩んだり苦しんだりしている人たちは他人事だとは
思えません。
ちょっと運が悪かったら、私も底なしの沼に引きずり込まれていたかもしれないからです。
そんな私がなぜ、依存症の沼から片足を引き抜いて、それまでとは真逆に
パチンコで勝つようになって毎月生計を立てれるまでになったのか、
私自身の体験もふまえてパチンコ依存症にならないための対処法についても
考察していきます。
目次
1.そもそも依存症とは?
依存症とは、特定の物質(アルコール・薬物)や行動(パチンコ)・関係性(恋愛)にのめりこみ、理性でコントロールできなくなってしまい、「やめたくてもやめれない」状態のことを指します。
いってみれば、急なくだりの坂道をかけ足で走っているようなものかもしれません。
最初はまだそれほどスピードが出ていないので、自分でも「まだ大丈夫」と過信
してしまいますが、徐々に加速していって、気づいたときには止まるに止まれないという状態になっているのでしょう。
2.パチンコ依存症になる原因とは?
依存症は、一般的なイメージでは、本人の心が弱いから依存症になったんだ
と思われがちですが、実は、ドーパミンという脳内にある快楽物質が重要な役割を担っています。
アルコールや薬物、ギャンブルなどの物質や行動によって、ドーパミンがどばどばと分泌されて快楽が得られます。
そして、物質や行動を繰り返すうちに脳がその刺激に慣れてしまい、
より強い刺激を求めるようになります。
その結果、理性で物質や行動をコントロールできなくなってしまうのです。
パチンコの場合ですと、1万円勝つか1万円負けるか分からないギャンブルの
スリル感であったり、リーチや大当たり時の画面で繰り広げられるメーカーが
趣向を凝らした楽しいわくわくするような演出が、脳内のドーパミンの分泌を促進し、次第にそうした刺激にも慣れてしまい、より大きな刺激を求めるようになって、いつしかドーパミンによる快感や気持ちのよさを与えてくれるパチンコに依存するようになってしまうのでしょう。
また、依存症は、学校や職場、家庭などでうまくなじめていないといった孤独感や、常にプレッシャーを感じて生きていたり、自分に自信が持てないといった不安や焦りから、アルコールや薬物、ギャンブルなどに頼るようになってしまい、そこから依存症が始まるケースもあります。
パチンコ依存症になってしまう人も、もともとは単にお金を儲けたいという単純な動機よりもむしろ、孤独感や、不安感や焦り、「自分は本当は何をしたいのか分からない」といった空虚感が原因となって、そうした心のスキマを埋めるべく、つかの間の幸福感を与えてくれるパチンコに依存するようになったのでしょう。
3.どんな人がなるのか?
では、そのようなパチンコ依存症にはどのような人がなるのでしょうか?
一見すると、自分のお金の管理もできない自堕落な人がなるようなイメージが
ありますが、現実は違います。
パチンコ依存症になりやすい人は、意外にも、毎日会社に行って職場でも信頼
されており、仕事もそつなくこなす真面目な社会人タイプの人がなりやすいのです。
人からの期待や信頼に応えようとする真面目な性格から、悩みがあっても人には相談できず、本人も気づかない抑圧された感情をうまく吐き出すこともできずに、そうしたストレスを人知れずひっそりとパチンコで発散しているうちに、いつしか依存症になっていたというケースが多いのです。
4.パチンコ依存症の症状とは?
パチンコ依存症には、次のような症状があげられます。
①いつもパチンコのことばかり考えている。
②ストレスや苦悩、イライラから逃れたくてパチンコをする。
③稼いだお金のほとんどはパチンコに使っている。
④「やめる」と決心しても、すぐパチンコを打ちに行ってしまう。
⑤負けた分をパチンコで取り返すためにパチンコをする。
⑥負けが続いても、最終的には勝てると確信している。
⑦負けた時のことはよく覚えてないのに、勝った時のことはよく覚えている。
⑧パチンコでいくら負けているのか家族にバレないように隠す、または嘘をつく。
⑨パチンコをするためのお金を確保するために、生活費に手をつけたり借金する。
⑩友人や職場の人からお金を借りるなどの金銭トラブルで、人間関係が破綻する。
あなたに当てはまるものは、あったでしょうか?
5.パチンコ依存症の対処法は?
ここまで見てきましたように、パチンコ依存症になる根本の原因は、
孤独感や、不安感や焦り、イライラ、空虚感といった心の内面に原因があるため
すでにパチンコ依存症であると診断された人に対しては、精神医学や臨床心理学
などの知識のない私にはその治療法について語ることはできません。
しかし、まだパチンコ依存症にはなっていないけれど、このままほうっておくと
いずれは依存症になってしまうかもしれない、依存症予備軍の人たちに対しては
その対処法について私なりの考えをお伝えすることはできるかもしれません。
私の考えは、非常にシンプルです。
要は、パチンコ依存症予備軍といっても、負けているから問題なのであって、
負けていなければ、あるいは逆に毎月コンスタントに勝っているのであれば、
何の問題もない
ということです。
一般的に、パチンコのようなギャンブルと呼ばれるものをする際は、
生活費は一切使わず、負けてもいい余剰資金でするというのは鉄則です。
とはいえ、そこまで意志の固い人はめったにいず、たいていの人はパチンコに
夢中になってしまうと生活費の一部を削ってでもパチンコを打ってしまいます。
そこでいつも勝てればいいのですが、負けてしまうと、足りない分の生活費を
借金(キャッシングなど)で補填します。
その借金も、最初は生活費の足りない分を一時的に借りているといった小さな
ものが、やがて借金して借りたお金を軍資金にしてパチンコを打つようになり、
そこでもまた負けてまた借金をしてまた打っては負けて…を繰り返しているうちに借金も○百万円といった金額にふくれあがり、ここまでくれば立派なパチンコ依存症ということになってしまうのです。
しかし、どんなにパチンコに熱中していても、どんなにパチンコに夢中になっても、毎月パチンコで負けていなければ、こうした事態にはならないでしょう。
たいていの人は、パチンコで負けてもその本当の原因を知りません。
だから、何度もパチンコで負けつづけることになってしまうのです。
このあたりのことは
パチンコで負ける人の特徴 3選
の中でくわしく書いていますので、そちらを見ていただければと思います。
ですから、負けないための対処法としては、パチンコに対する正しい知識を身につけるということです。
月トータルでパチンコに負けないということは、月トータルでパチンコに勝つ
ということと表裏一体の関係にあります。
なぜなら、月トータルでパチンコで勝つための方法論を知らない人が、
月トータルでパチンコで負けないための方法論を知るはずがないからです。
このあたりのことは
パチプロおじさんのパチンコで勝つための方法論【不変のセオリー】
としてnoteにまとめましたので、そちらを見ていただければと思います。
このnoteは有料で、今のところパチンコの大当たり1回分の金額に設定していますが、別に私のnoteを購入しなくてもいいのです。
今は、ネット上でも元店長だとか自称パチプロとか、元ライターとかいう人たちがパチンコで勝つための考え方や方法論を書いていますので、そうした人たちのどなたのでもいいですから、1日でも早くパチンコに対する正しい知識を身につけてください。
これ以上パチンコで負けないようにするためにも、少なくとも自分がパチンコで負けた本当の原因だけは分かるようになってください。
まだ、パチンコ依存症という底なし沼にはまり込んでいない人であれば、
まだ理性によるコントロールはきいている状態にあります。
底なし沼に首までどっぷりとつかって依存症になってしまったら、
もはや医者や専門家の治療にゆだねるしかありません。
6.まとめ
同じパチンコを打っていても、毎月コンスタントにお金を稼いでパチプロとして
生計を立てている人もいれば、パチンコ依存症となってしまい多額の借金を
かかえ精神的にも苦しんでいる人たちがいます。
いったい、その違いは何なのでしょうか?
私は、依存症の人たちはパチンコ自体を目的化しているが、
パチンコで勝っている人はパチンコはあくまで手段にすぎない
ということだと思っています。
パチンコを打つこと自体が目的化しているようだと感じられたら、
気をつけないとやがてはパチンコ依存症になってしまうかもしれません。
そんなに、頑張らなくてもいいんです。
もっと気楽に、肩の力を抜いて、人生を楽しみましょう。