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ザ・メキシコなお酒、テキーラについて

皆さんはテキーラって飲んだことありますか?「若い頃にショットさせられた」など、嫌なイメージがあるかもしれませんが、本場メキシコではテキーラ=ショット、ではありません。若い子たちこそショットすることがあるかもしれませんが、普通はジュースやソーダで割ってカクテルみたいにしたり、そのままで飲むにしても、ちびちび飲む感じです。

agave azulの畑

テキーラは、アガベ(リュウゼツラン)の一種であるAgave Azul (アガベ・アスル)が主原料。葉は固くとんがっており、その根元にある大きな球茎を掘り起こし、これを加熱・発酵させ、蒸留します。アガベは約200種類あると言われており、テキーラはアガベ・アスルを使いますが、それ以外のアガベを使う、mezcal (メスカル)という蒸留酒もあります。

テキーラの認定機関であるテキーラ規制委員会の規則により、「テキーラ」と呼ぶためにはさまざまな決まりがあるそうです。

  • 主原料のアガベ・アスルを51%以上使用しなければならない。

  • 主原料のアガベは、ハリスコ州、グアナファト州、ナヤリ州、ミチョアカン州及びタマウリパス州の特定地域で生育されたものでなくてはならない(これらの州の高速道路や下道を走っていると、アガベ畑がたくさん見られます)。

  • テキーラ村およびその周辺地域で蒸留されたものでなくてはならない。

  • 最低2回の蒸留がされていなくてはならない。などなど・・・

メキシコ中西部のハリスコ州に、テキーラ村というこのお酒の名前の由来となった村があります。テキーラで有名なJose Cuervo(ホセ・クエルボ)の蒸留所もこの村にあり、ハリスコ州の州都グアダラハラとテキーラ村を結ぶ「クエルボ・エクスプレス」という観光列車もあります。列車の中ではホセ・クエルボのテキーラを飲み、テキーラ村についたらホセ・クエルボの蒸留所を見学しながらテキーラの試飲をし、そのあとランチとテキーラをいただきながらマリアッチのショーや民族舞踏まで楽しめるという、テキーラ三昧でメキシコの魅力をギュッと詰め込んだ日帰りツアーです。

私も若い時に一度このツアーに参加したことがあり、「一回行けばいいかな」という感じではありますが笑、とても楽しかったです。行中テキーラをどんどん勧められて結構飲んでしまうので、一人ではなく友達や家族と一緒に行くことをお勧めします。

テキーラは、樽熟成の期間によって次のように分類されます。
Blanco (ブランコ)
「白」という意味で、樽熟成をしない、または樽詰めして60日未満のものを指します。「Silver」、「Plata」と呼ばれることも。
Reposado (レポサド)
「休ませた」という意味で、最低2ヶ月~1年未満の樽熟成を経たもの。
Añejo (アニェホ)
「熟成させた」という意味で、最低1年間~3年未満の樽熟成を経たもの。
Extra Añejo(エクストラアニェホ)
最低3年以上の樽熟成を経たもの。

左からブランコ、レポサド、アニェホ

上の写真はEl Jimador、 エル・ヒマドール(ラベルに描かれたアガベを収穫する人たちをヒマドールと呼びます)のテキーラですが、樽熟成をすればするほど色が濃くなっていきます。このほかにも、Cristalino (クリスタリノ)という、樽熟成後に活性炭で濾過したものも売られています。値段はブランコが一番安く、エクストラ・アニェホが一番高いです。味は、そうですね、好みにもよると思いますが、ブランコは香りや味がはっきり、きっぱりしていて、ちょっとツンツンしているかんじ。レポサド、アニェホになるとより柔らかく、滑らかになる印象でしょうか。

テキーラはよく、ライム(メキシコではlimónと呼びます)と塩をお供に飲みます。いろんなやり方がありますが、そのうちの1つをご紹介します。
まずライムをくし切りにし、小皿に塩を小さじ1/2くらい出し、ライムに少しだけ塩をつけて、それをちょっとだけかじります。口の中にライムの味が広がったら、テキーラを少し飲みましょう。これを時間をかけながら繰り返します。ゆっくり味わって飲んでくださいね!

あと、テキーラは音楽と合います。飲むときに、昔よく聴いた懐メロをかけてみてください。私はテキーラを飲むとマリアッチを聴きたくなりますし、逆にマリアッチを聴いているとテキーラを飲みたくなります笑。こちらも試してみてください。

さて、お楽しみいただけたでしょうか。
それではまた次の記事でお会いしましょう

Nos vemos pronto!
Pachi

※飲酒は法律が定める年齢制限に従いましょう。お酒の飲み過ぎには注意しましょう。


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