おしゃれのランクを決めたい。
ファッション系ユーチューバーの企画で、読者がおしゃれしてきた写真にたいして、あれこれいう「おしゃれチェック」なるものがある。
ユーチューバー側からすれば、自分のところで作った製品を買ってもらいたいし、嫌われたくないから、このアイテムの方が似合いますよ、こう着こなしたらもっといいですよ、みたいなことを言うわけだ。
何ヶ月後、再度同じ企画をやると、(熱烈な読者は真面目なのだ)ファッション系ユーチューバーに言われた通り改善をしてくる。
しかし、僕にはそのアドバイスが届いていないように感じる。
(つまり、あんまりオシャレになっていない)
この問題は西洋医療の問題と似ていて、ファッションユーチューバーは、付け焼き刃的な対処療法をするばかりで、根本治療に至っていないのでは?と思ってしまう。
ファッションにおける根本治療とは何か。
それは「似合っているか似合っていないか」ということに尽きると思う。
読者がファッションユーチューバーに送ってくる写真の中には、顔を隠しているものがある。
あるいは、服だけ並べたものがある。
ファッションユーチューバーが「これはいいですね!」と評価が高いこともあるのだが、顔や体型がわからない段階でこの人がおしゃれかどうかは判断がつかないと思っている。
ファッションアイテムを選ぶセンス(流行を加味している)と色や素材の組み合わせに関してのセンスは持ち合わせていたとしても、それはセンスよく家具を配置しているにすぎない。
インテリアとファッションの大きく違う点は、「顔」「体型」「姿勢」「生き方」に似合っているかどうかを考えなければならないということだ。
つまり、ファッションというのは、自分のことをいかに客観視できているかがもっとも重要であり、大前提なのだ。
そのことはファッションを商売にしている人はおそらくわかっている。
「この人は、きれいめの格好が好きなのわかるけど、ワーク系アメカジの方がいいんじゃないかな。。」
好きな服と自分の似合う服は違うというわけだ。
というわけで、僕なりにおしゃれのランクをつけてみたい。
Aランク
「過度なアイテムであっても、うまく組み合わせることができる人」
誰もが躊躇する奇抜なアイテムをコーディネートに組み入れているが、着こなしを含めて、とても似合っている人。センスだけでなく服の知識も備えているというわけ。
Bランク
「過度すぎるアイテムは避けつつ、自分の似合うアイテムを選び、うまく組み合わせることができる人」
自身の顔や体型を把握し、自分に似合うアイテムが限られていることを認識しており、その範囲内でアイテムをうまく着こなす人。こちらもAランク同様、センスだけでなく、服の知識が必要とされる。
Cランク
「どこでも買えるベーシックなアイテムを選び、サイズ感、自分の似合う色がわかっていて、不快感を与えない人」
おしゃれがよくわからない人はCランクを目指すことをおすすめする。
とはいえ、Cランクも難しい。自分にあった色やサイズを選ばないといけないし、それなりの着こなしができないといけないからである。
Dランク
「過度なアイテムを選ぶものの、自分の顔や体型に似合っておらず、違和感を感じる人」
ファッションユーチューバーに写真を送ってくる読者はここに入る。アイテム自体はおしゃれであるし高価だが、似合っておらず、着こなしもイマイチ。おしゃれな人のコーデをそのまま踏襲している人もここに入る。
Eランク
「アイテム自体がダサかったり、時代おくれで、サイズ感も色合わせもわかっていない人」
ズボンがチェッカーズ、ダイダイ柄のジーパン、裾を裏返すとチェック柄
おしゃれにならないアイテムを選び、サイズ感も間違えてきてしまっている人
僕が思うに、洋服というアイテムそのものが似合う体型、顔、肌の色、肌の質感を持って生まれた人は何を着てもカッコよくなる。
逆にどれだけ服の知識とセンスがあっても、カッコよくならない人もいる。
そもそも洋服というのは西洋のものなので、アジア人には似合わないようにできている。
外人顔、背が高い、すらっとした感じの人がいいわけだ。
最近、流行りの骨格診断は、自分に何が似合うがわからないという悩みから流行っているわけだが、日本人の兵隊顔で胴長短足で肌がぶつぶつしていると、どう頑張ってもBランクまでしかいけない。
変に頑張りすぎるとDランクに落とされてしまうので、そういう人はCランクを目指すのがコスパがいいと思う。
Cランクも厳しい人は和服を着てしまえばおしゃれになると思うんだけど。