考える職場とは?
今回はちょっとディープな話をしようかと思います。
特に医療・介護現場で働いている人は「あー、わかる!」となると思いますが、ちょっと耳の痛い話かもしれませんので、ご注意を。
変化を嫌う現場とは?
今、感染症のこともあり、現場対応は今までにないくらい変化を求められています。この対応策に対して経営者、管理職レベルで日夜、患者・利用者の安全・安心を確保するためのプランを検討されていることでしょう。
そのように考えられて出したプランを実行するのは、現場のスタッフです。スタッフが直接、患者・利用者対応しますからね。今日はそのスタッフ間で生じやすい不満のタネとその理由、解決方法まで話をしていきます。
そもそも、現場というのは変化を嫌います。いや、変化を好む「人」自体が少ないのではないでしょうか?これは、「コンフォートゾーン」で説明することができます。
コンフォートゾーンとは?
「快適な空間」を意味する語である。心理学などでは、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所
Wikipedia参照
つまり、快適な空間を維持したいという欲求が人には備わっているということですね。
例えばですが、これは好みもあるかもしれませんが、
いつもの行きつけのお店では同じメニューを頼みがち
ということありませんか?
ラーメンなら必ず醤油味を食べる、のようなイメージです。
冒険してみて、嫌な味だったらどうしようとか、普段行かないお店に行って不味かったらどうしようという心理が働くと、変化を嫌い、とりあえずいつもの「快適な空間」を求めてしまうという状態ですね。
このコンフォートゾーンから抜け出すことで現状維持を打破できるのですが、これを現場に当てはめようとすると上手くいかないんです。
そもそも、現場レベルと経営・管理レベルでは大事にしている点が違います。
現場レベルだと、いかに楽に仕事をこなし、いかに体の負担をかけず、いかに給料をもらうのか、です。ここに仕事のやりがい、患者・利用者のためが入ってきます。優先順位で言えば、上位にはなかなか来にくいんですね。
あくまでもこれは一般的な話です。仕事を行う上で、人のためと考えて取り組まれる方もたくさんおられます。その思いから、「自分なり」の方法を見つけて、より良いサービスを届けるを実践されてる方もいますよね。
すると、今度は経営・管理レベルの思いとぶつかるんです。彼らの優先順位は、業務の効率化、いわば経費削減しつつ、サービスの質をあげることです。そのために「仕組み」や「方法」を変更して対応できるようにします。
感染症対策でいうと、
・なるべく三密を避ける
・送迎時の手指消毒の徹底
・接触頻度を減らす
などなどですね。
では、この対策を行うための方法は、というと現場スタッフの努力に依存してしまうことが往々にしてあります。これは、経営・管理レベルでは現場の労力を十分に理解していないことがあるからです。
するとどういった不満のタネが出るのか。
そう、「現場も知らないくせに、無理ばっかり言って。」となるんですね。
実際に新しい作業を導入する場合には下のような業務効率の成長曲線になります。
導入当初からしばらくは以前よりもマイナス(現場の負担がかかっている状態)になります。それが、時間経過とともに慣れが出てくると以前よりも業務改善され、負担も軽減している状態になります。
ここで現場と経営・管理レベルでみている視点の違いがズレを起こします。現場は導入直後の「負担」に対して目がいきます。一方経営・管理は達成後の「効率化」された状態に目がいきます。
どちらも事実なんですが、その過程がすっ飛ばされてるんですね。そして、この過程を考えることが現場スタッフに任されてしまうんです。すると、スタッフからは不満が出ますし、できていなければ経営・管理からすると指示をしたのに出来ていないとなります。
こうしたズレが現場たまるので、変化を嫌う現場が出来上がるんですね。
考える職場を作る
では、どうすれば現場・経営・管理の3者がともに現場改善に進めるのか。それは、全員頭を使って考える癖をつけることです。経営・管理の仕事は頭を使うことですが、それにより現場の状況がわかっていないこともあります。逆に現場スタッフは言われた業務を日々こなすことが仕事でなるべく頭を使わないようにする方がストレスなく働けます。
この2つの良くない習慣を改善するために、日頃から考える癖をつけていきましょう。幸い、考えることはタダで出来ます。特に現場スタッフが考える癖を身につけることで、楽で負担なく、給料がもらえるようになります。いや、今よりもさらに楽で負担なく、給料も増えるようになる可能性もあります。
だからこそ、考える癖が重要です。
どうやってその癖を身につけるのか、これは次回にお話ししますね。
その辺りのこともスタFでは更新していきますね。
また次回もよろしくお願いします!
面白いと思いましたらフォロー、いいねをお願いします
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?