見学に行ってきました!

こんにちは!

昨日は、オンラインイベントを開催しまして、これまでで最多の11名に参加していただきました。本当にありがとうございます。タイトルが「医療の目線から、今後の介護を考える会」ですので、医療介護向けのイベントの位置付けですが、3名も医療介護とは関係のない一般の方が参加してくださり、これは、一般向けとそうじゃないものと分けて作った方が良いのかな。と考えた次第です。

また、年内で最後にもう1度だけ出来るように予定しています。日付が決まりましたら、お伝えさせていただきますね!

さて、今日お話しする内容は、ある就労移行支援施設に見学に行ってきました。この件も、連絡してからまさかのご縁で繋がるというびっくりした流れだったのですが、ご機会をいただきましたみなさま、ありがとうございました。

まずは、どうしてこの施設見学に行く流れになったかと言いますと、先日ある大学の先生とお話をしていたところ、その方から、海外向けの和物製品の販売の相談を受けました。その先生を通して、海外の方から和物の製品が欲しいという依頼があったようなんですね。この件で、日本にある着物を再利用して、海外向けの製品を作るという話になりそうなのですが、その製品を作る過程を高齢者や障害者の方に手伝っていただきたいという話だったんです。

要は、高齢者や障害者に仕事を発注することが出来るということですね。しかし、ここで問題がありました。僕は、高齢者サービスの方は幅広くおつきあいさせてもらってまして、何名かにご相談すれば施設さんとは繋がるとは思うのですが、介護保険を利用した施設の場合、その利用者さんに報酬が発生する仕事を受けてもらうことができないようなんです。詳しくわからないので、もしわかる方おられましたら教えてください。

となると、高齢者ではなく、障害者の方に手伝ってもらう必要が出てきたわけですが、今度は僕にそのつてがない。その中で、数少ないながらも思い浮かんだ人に連絡を取らせていただきましたら、連絡した4日後にちょうど見学に行くからきますか?とお誘いをいただきました。

なんて、幸運!!!

二つ返事で、「行きます!!!」と伝えさせていただき、今回の訪問が決まったわけなんですが、正直なところ、就労支援などの障害者に対してのサービスに関しては僕の専門外なところで、イマイチどころか、さっぱりわからないんですね。障害の重症度なども実はあまり知らないという・・・情けない。ですので、今回訪問した時に見ていた視点としては、「どうやったらこの施設に人が集まるか」でした。

僕の少ない知識の中でも就労支援の問題となっているものとしてよく取り上げられるものは、労働賃金が安いことです。2018年のデータですが、就労継続支援A型で月額7万6887円、B型で月額1万6118円と言われているようです。引用はこちら

この工賃を聞いて、高いと思うか安いと思うかは人それぞれで良いと思うのですが、僕個人的には、なるべく労働した時にもらえる賃金が高い方がやる気も出るだろうし、前向きになる人が増えるから良いだろう。と考えています。その僕視点からどうしたら労働賃金をあげてあげられるかな?という視点を持って見学していました。仕事の内容を見てても僕にはよくわからなかったのですが、お誘いいただいたPTの先輩が、タグの縫製を見ててアイデアを出されたのを聞いて、「お〜、なるほど」と思った次第です。

さて、僕は地域巻き込み型で仕事を作るのが好きなので、その視点から見学してたんですが、その時に出てきたのが「洗車」でした。これも整備キットに対して質問されているところがきっかけになったんですが、職員さんの車や施設の車などを通われている方が「訓練」として洗車されることがあったようです。

整備となると、自動車整備士などの資格が必要になると思うのですが、洗車となると資格はいらないですよね。

ここで、皆さんにお聞きしたいのですが、「洗車」って好きですか?
車好きの方は洗車が趣味になっておられる人もいるかと思うのですが、そうじゃない人にとって洗車はなかなか面倒なことかと思います。今では、ガソリンスタンドなどに簡易の洗車もできますが、あれでやっても水滴をきちっと拭き取らなければまた汚れの原因になりますからね。だから、やるのは面倒だけどやり始めたら細かなところまで気になるのが洗車かと思っています。

この洗車、僕たちからすると隅々まで綺麗にすることは少し手間のかかることで、頑張らないとできない!という人が多いと思うんですが、

実は、「自閉症」という病気の障害特性として、「こだわりが強い」というものがあります。イメージしやすくお伝えすると、自分の部屋の物の位置が少しでも移動していれば気になって仕方がない、という感じですね。別にゴミ箱が普段の定位置とは50cmずれてても僕らは気にしませんが、自閉症の中にはそれをかなり気にされる方もいるのです。

この障害特性として健常者では、その作業が我慢できないや続けるのに根気が必要なことでも、その方達にとっては得意としているものがあったりします。これを利用した仕事を請け負うことができれば価値が高いですよね。

でも、就労継続支援に降りてくる仕事はどちらかといえば、単調で量が多く、根気が必要な単純作業というものが多いんです。

しかし、「洗車」はどうでしょう?確かに単調な作業かもしれませんが、隅々までピカピカを目指すのであれば、かなり根気とこだわりが求められます。趣味にしていない人にとっては誰かがやってくれるなら嬉しいことではないでしょうか?

実際に洗車経験があったことと、この場所が少し立地が悪かったこと、また駐車場としてのスペースが確保できそうだったことを含め、この洗車のアイデアを話してみました。仕事として大きくする場合には、大量に車を保有している企業と提携し、その洗車作業を請け負うという形になるのですが、それだと一社との関わりになってしまいます。

僕は「どうやったらこの施設に人が集まるか」を考えていたので、近くに住んでいる人が洗車ついでに寄ってくれて、施設の中でくつろぐまたは、仕事をすることが理想だと思いました。

そうなると、まず考えないといけないことはスタッフの声ですね。自分たちの車が綺麗になる。そんなサービスを職場で打ち出している。洗車してもらって綺麗になって嬉しかった。いろいろな要素が絡み合いますが、スタッフの声が広がることがその地域の人たちが集まる、「はじめの一歩」になると思うんですね。その後から、地域にある企業の協力や中古車販売などの洗車みたいな形で広がれば面白いと思うんです。

「出張洗車請負います」みたいな感じになれば、地域活動としても目立ちますし、多くの人が仕事を認識する機会も増えます。

そうすると、この仕事をくれている人たちは何者だろう?どうしてこんな仕事をしているのだろうと関心が高まると思うんですね。

何事にも現状を打破しようと思うと、多くの人の関心を寄せる必要があります。そのためには、多くの人をどう集めるのか、いわゆる集客方法が大事になるわけですね。昔は今とは違ってこうやって発信することもできませんでしたらから、大手メディアが発信媒体を牛耳ってましたが、今はつながろうと思えば、簡単につながりますし、声をあげればnoteでもYouTubeでもスタンドFMでもなんでも個人が発信できます。

しかし、大きな課題を解決していくには、多くの人の協力が必要です。些細なところから関心を持っていただき、みんなで発信していくことで未来が変わると思っています。

そんなわけで、冒頭お話ししましたオンラインイベントを開催しながらたくさんの人に介護に関心を向けて欲しい、また今回見学した施設のような福祉にも目を向けて欲しいと思っています。

最後にですが、12/27 22:00~スタンドFMとInstagramで24時間ライブ配信を行います。来年1月に控えましたクラウドファンディングに向けて僕たちの思いを語りたいと思っていますが、24時間もありますのでいろんなテーマについて皆さんの関心が少しでも高まるような話ができればと考えています。

もし、聞いてみたいテーマがありましたらDMいただけますと嬉しいです!



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