なぜアメリカで保険大手CEOが射殺されたことが韓国戒厳令や関税以上に話題になったか

2024年の12/4(水)は全世界で韓国戒厳令がトップニュースとして扱われていました。そのちょっと前には次期政権による関税が主なニュースでしたが、この日に日本メディア含めてどのメディアも韓国について取り上げていました。
アメリカでももちろん大きく取り上げていましたが、実はこの日それ以上に話題になっていたことがあります。それはアメリカの大手保険会社であるUnited Healthcare社のBrian Thompson CEOが滞在先であるマンハッタンのホテル前で射殺されたということです。Yahoo.comでもこの件がトップに扱われています。
アメリカ外の海外メディアはマンハッタンという象徴的な場所で起きたアメリカの銃社会の問題の枠組みとして取り上げているだけかもしれませんが、アメリカ社会では別の観点で事件が論じられています。それはこの世界最大の医療会社であるUnited Healthcareという会社が保険金の支払いを拒絶することで悪名高く、その復讐としてこの事件が起きたのではないかということです。本記事執筆中はまだ動機は不明ですが、下の監視カメラの画像を見ると明らかに計画的に狙っていることがわかります。

多少は日本でもあることですが、患者が治療を受けて保険申請をしてもこのUnited Healthcare社はあれこれ理由をつけて拒絶し、結果的に患者が破産、最悪は必要な治療を受けられず亡くなるということがよくあるようです。下のグラフは実際に保険会社毎の却下割合を示していますが、United Healthcare(UHC)社は1位となっています。

恨みを買っている一方で医療業界に限ったわけではないですが、アメリカの大企業のCEOらしくこの殺害されたCEOも年間数十億円の報酬を得ていたようです。そういう背景があるので、YoutubeなどのSNSのコメントでも自業自得だ、とか起きるべくして起きるものとして事件をとらえているようです。ここら辺の事情を知りたければ以下のRedditのスレッドが参考になると思います。残念ながら被害者に対して同情のコメントが少ないのが、今のアメリカの現実を素直に表しています。

https://www.reddit.com/r/NoStupidQuestions/comments/1h6nkyt/why_is_the_death_of_the_united_healthcare_ceo_a/

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