日本帰国後もHYSA(高金利貯蓄口座)相当のものを利用する方法
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2025/1時点、利下げ傾向があるとはいえいまだに政策金利が高いアメリカでは銀行口座預金でも金利4%以上のものがまだあります。特に普通口座と定期預金の中間にあるようなHigh Yield Saving Account(HYSA)は手軽で安全に高利息を得られるとして駐在員の間でも人気です。
このHYSAを是非日本帰国後も利用したいと考える方が多いですが、アメリカの非居住者となる場合、口座を解約する必要があり利用する事ができません。できると謳うサイトもあるかもしれませんが、近年金融規制が厳しくなる中で少なくとも表向きは帰国後もHYSAを利用するのはかなり難しくなっていると思います。そもそも当座口座(Checking Account)すらも非居住者が維持するのが難しいのが現状です。
そんな状況で帰国後もHYSAに限りなく近い金融サービスを利用する方法を今回紹介します。
米国短期国債ETF特にiShares 0-3 Month Treasury Bond ETF (SGOV)
さて結論から言うと2025/1月時点では米国短期国債ETF特にBlackrockのiShares 0-3 Month Treasury Bond ETF (SGOV)がHYSAの代替になります。
米国短期国債ETFとはそもそも何?ですが、要は短期国債(1年未満)を対象とする上場投資信託(ETF)です。ETFなので、国債が対象ですがいつでも売買が可能ですし、短期国債ETFは毎月分配が得られるため、この点でHYSAと同じような使い方ができます。
今日時点でSGOVの利回りは4.3%となっており標準的なHYSAと同じになっています。政策金利が変われば当然利率も変わりますが、それはHYSAも同じです。一つHYSAとの決定的な違いとして、金利上昇局面では価格自体が下がるというリスクがありますが、短期国債ETFの場合満期までの期間が短いゆえに金利変動の影響が小さく、価格の安定性が高いです。その点は長期国債に対する利点です。さすがにHYSAほどの流動性はなく、最低限約定と受け渡しの期間のラグはありますし、銀行口座のように引き落としとかに使うことはできません。とはいっても帰国後も運用に使いたいと思う状況なら気になることではないと思います。
短期国債ETF自体は他にもラインナップがありますが、一番手数料が低いのがSGOVです。SGOVは日本の証券会社は扱っていないですが、非居住者でも利用できるFirstradeが扱っていますので、そこは安全に帰国後も利用できます。多少、条件が悪くても良いなら同様のiShares Short Treasury Bond ETF(SHV)は日本の証券口座でも外国株式として扱っています。
なお、SBIからでているiシェアーズ・米国短期国債ファンド(サクっと米ドル)はSGOVそのものですので、これを利用してもよいですが、円換算しているため為替レートがそのまま反映されますし、毎月分配ではないためその意味でHYSAとは違う性質があります。
私は帰国する場合でもBitcoin ETF(IBIT)用にFirstradeは維持しようと思っていますので、その時待機資金があればこのSGOVにひとまず預けておこうかなと考えています。