輪郭
ずっと自分の輪郭がぼやけている感覚があった。
ぐにゃぐにゃでぼやぼやで、時折霞むような。
それがなんとなく「ある」気がするときは
他人から求められているときだけ。
自分の存在意義ってなんだろう、
私になんの価値があるんだろう、
生きている意味は、
いつも考えて苦しかった。
この先一生忘れられない、忘れたくない人が
存在していました。出会ってしまった。
ぐちゃぐちゃのぼやぼやのままでも
生きていていいのかも
って感じさせてくれる人。
何も始まらないから終わらない。
何も始められないから終われない。
生きることの苦しみが薄れた代わりに
また違う苦しみが増えた。
好きと言えたらどんなにいいか。
性欲が勘違いさせているだけだと
自分に言い聞かせる。
私は愚かな人間。
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