自我を認めた日
久々に買い物のために都会に出た。
道端にみかんが無人販売されているような田舎に住んでいるので、視界全てにグッとくる可愛くて素敵なものが沢山並んでいてとても素晴らしく、クラクラしてしまった。
さて、彼氏と別れてから私にはとてつもない変化があった。
多分元々そういう願望は奥底で眠っていたのかもしれないが、
部屋を可愛くしようと今励んでいる。
これまで可愛くしてこなかった理由としては
・キャラじゃない
・途中から男と一緒に住んでいたので物が溢れてそれどころじゃなかった
・心にゆとりがなくそれどころじゃなかった
・キャラじゃない
といったところか。
キャラじゃない…これは本当に自分の癖であるが、真面目そうだのこわそうだの威圧感あるだのクールだの散々言われて生きてきたので
私が可愛いものに興味を示したら気持ち悪いと周りに思われると自意識過剰になっていた。
が、彼氏と別れてからというもの、寂しさや憂鬱な気分がずっと続いていたのでいい加減自分に嫌気が差していた。
なにか変わらなければ〜自分を変えるのはなかなか難しいけど…とりあえず形から入ってみっか!!!
と、部屋の掃除をした。
水回りをピカピカにして、要らないものは捨て、整理整頓した。
すると、ムクムクと色々な欲求が出てきた。
女の子の香りと言われるような甘くて優しい香りを漂わせたい!ふんわりとした雰囲気にしたい!清潔で丁寧な生活がしたい!
昨日お花を生けたことやサングリアを仕込んだことがその始まりで、今日ははるばる都会へ買い物に出かけたのだった。
買い物をしているうちに気づいた。
クリスマスの置物を買うにも、アロマポットに使うエッセンシャルオイルを選ぶにも、パジャマや下着を選ぶにも、傘立てを選ぶにも…全てにおいて自分がキュンとした可愛いものであることには間違いないのだが
根底には「男に可愛いと思われたい!!!」という凄まじい欲求があったのだ。
(あわよくば可愛くてエロい女だと思われたい)
もう、明確に理解してしまった、と同時に
少しだけ呆れてしまった。
しかし私は決めたのだ。
自分の思うままに、自由に、素直に生きると、
そして色んな意味で可愛げのある女になると。
自分の欲求を押し殺すのは辛い。そして多分無駄なことである。(もちろん犯罪はダメだが)
声を大にして言うが、
私は可愛くなりたいし、可愛いと言われたいし、特に男に「この女可愛いな、抱きてー」と思われたいのだ。そして抱かれたら抱かれたで「この女エロ!!!!!」と思われたいのだ。
このしょうもない欲求を認めたことで、何か私は変われるはずだし、きっと今よりも可愛くなれるだろう。いや、なってくれないと困る。
私の人生でこんなにも自分の欲求や自我に対して素直になったことはない。
お母さん、私成長したよ!!!
万年反抗期だった私が!今後私を抱くであろうどこかの男を想って!!!!!
あ…お母さん、泣かないで…
…頑張って可愛くなろう。
催淫作用のあるジャスミンオイルでムンムンになった部屋で、ムラムラしてくれる男に出会うまで…
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