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今秋ドラフト候補…「最速152キロ」東芝・吉村貢司郎、日本選手権でスカウト陣にアピールへ 日大豊山、国学院大出身の右腕

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。ドラフト候補を常にウオッチし続ける「プロアマ野球研究所」では、新シーズンで目立った選手を積極的に紹介していきたい。今回は、今年のドラフト候補の中でもトップクラスのスピードと安定したフォームが光る社会人の本格派右腕を取り上げる。

2021年6月17日 社会人野球神奈川県企業大会
東芝6-5ENEOS(延長10回タイブレーク)

吉村貢司郎(東芝) 23歳 投手 183㎝84㎏ 右投右打 日大豊山→国学院大 ※早生まれの23歳で、2021年のドラフト対象

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東芝で今年注目を集めているのが、この日先発のマウンドに上がった2年目の吉村貢司郎(23歳・国学院大)だ。日大豊山時代はエースとして、3年夏の東東京大会で準優勝。国学院大では下級生の頃からリーグ戦に登板しながらも、少し伸び悩むシーズンが続いたが、4年春には3勝、リーグ2位となる防御率0.93という見事な成績を残している。昨年の都市対抗では、わずかなイニングだったが、最速152キロをマークしてスカウト陣を唸らせた。

この日は立ち上がりにツーアウトランナーなしから四球と連打で1点を失い、続く2回にもゲリラ豪雨で一時試合が中断した影響もあり、さらに1点を失ったが、3回、4回は三者凡退に打ちとるなど、随所に実力の片鱗を見せた。

フォームはオーソドックスなオーバースロー。軸足一本で真っすぐに立った時の姿勢が安定しており、無駄な動きがなく直線的に捕手に向かって体重移動することができている。また、左右に体が振られることがなく、安定したフォームと球筋が特に目を引いた。

立ち上がりは特にコントロールを重視しているように見えたが、それでもストレートはコンスタントに145キロを超え、この日の最速は149キロをマークしている。110キロ台中盤の大きいカーブで緩急をつけることができ、120キロ台のスライダー、130キロ台のカットボール、フォークと多彩な変化球を操る。

◆6月29日開幕の日本選手権で結果を残せば…

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