将来はドラフト候補!? 福岡・星琳の上村爽真は将来性豊かな“サイドスロー”
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。高校野球の地方大会は終盤戦に差し掛かっているが、各地で目立った選手も積極的に紹介していきたい。今回は高い将来性が光るサイドスローの好投手を取り上げる。
2021年7月13日 全国高校野球選手権福岡大会
大和青藍0-24星琳(5回コールド)
上村爽真(星琳) 3年 投手 177㎝68㎏ 右投右打
夏の地方大会を取材で回っていると、存在も知らなかった素晴らしい素材の選手に出会うことがしばしばある。お目当ての選手を見る以上の喜びを感じるのは、そんな時だ。この日もお目当ては第2試合に登場する九州国際大付だったが、その前に登場した星琳のエース、上村爽真(3年)のピッチングに魅了された。
177㎝、68㎏とまだまだ細身だが、手足の長いいかにも投手らしい体型がまず目についた。最大の特長は、その長いリーチを柔らかく使えるサイドスローの腕の振りだ。サイドスローもスリークォーターに近い投げ下ろすタイプと、アンダースローに近い下から投げ上げるタイプに分かれるが、上村の場合は完全に後者のタイプである。
左足を高く上げてから、テイクバックに入る前に体を大きく沈みこませ、そこから右肘を下げて腕を横から腕を振る。とにかく、その肘の使い方が柔らかい。
また、フォーム全体にしなやかさがあり、流れもスムーズで引っかかるようなところがない。全身はもちろん股関節や肩関節周りの柔軟性がなければ、このようなフォームで投げることは難しいだろう。
◆タイプとしては、阪神の青柳晃洋か?
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