“最速153キロ”明桜・風間球打 「ドラ1有力候補」の投球を分析した!
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。ドラフト候補を常にウオッチし続ける「プロアマ野球研究所」では、新シーズンで目立った選手を積極的に紹介していきたい。今回は、ドラフト1位の有力候補と言われている東北を代表する高校生の本格派右腕を取り上げる。
2021年5月30日 高校野球春季秋田県大会
明桜5-3大曲工
風間球打(ノースアジア大明桜) 3年 投手 182㎝80㎏ 右投左打
右投手に好素材が多い今年の高校生だが、全国的にも1、2を争う注目度を集めているのが明桜の風間球打だ。昨年夏の秋田県代替大会で150キロをマーク。その後に行われた東北代替大会でも仙台育英を相手に7回を投げて1安打、1失点と見事な投球を見せている。
この試合は現地で見ていたが、最速147キロのストレートは数字以上の迫力があり、強烈な印象が残っている。冬の間にさらにスケールアップし、最速は153キロまでアップしたとのことで、この春には複数のスカウトから「(風間を見に)秋田には行かないですか?」と言われたほどだった。そんな風間の成長を確かめに、秋田県大会初戦でのピッチングを取材した。
4回には自らのバント処理のエラーなどからピンチを招いてスリーランを浴びている。チームは勝利をおさめたものの、良さと課題が両方出たと言えるだろう。この日の最速は自己最速には及ばない149キロだったが、平均値の高さはさすがと言えるものだった。各回のストレートの球数と平均球速は以下の通りとなっている。
1回:147.0キロ(3球)
2回:147.3キロ(3球)
3回:146.5キロ(6球)
4回:145.8キロ(14球)
5回:143.0キロ(5球)
トータル:145.7キロ(31球)
◆夏の活躍次第ではドラフトで一番人気に?
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「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…
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