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2023年ドラフトの目玉か? 上武大が誇る強肩強打の捕手、進藤勇也が魅せた圧倒的なパフォーマンス

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。ドラフト候補を常にウオッチし続ける「プロアマ野球研究所」では、新シーズンで目立った選手を積極的に紹介していきたい。今回は、大学選手権で、2年生ながら攻守ともに圧倒的なパフォーマンスを見せた強肩強打の捕手を取り上げる。

2021年6月9日 全日本大学野球選手権
桜美林大2-4上武大

進藤勇也(上武大) 2年 捕手 182㎝86㎏ 右投右打 筑陽学園

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今大会は福井章吾(慶応大4年)、福永奨(国学院大4年)、古間木大登(東農大北海道オホーツク4年)、田島大輔(桜美林大4年)、吉田賢吾(桐蔭横浜大3年)、野口泰司(名城大3年)など捕手に好素材が多かった。そのなかでも総合的に見て最も強いインパクトを残したのが、上武大の進藤勇也(2年・筑陽学園)だ。

筑陽学園では3年時に春夏連続で甲子園出場。当時から強肩では目立つ存在で、イニング間のセカンド送球ではコンスタントに1.8秒台をマーク。上武大でも入学直後からベンチ入りを果たし、昨年秋のリーグ戦では不動の正捕手だった古川裕大(日本ハム)がショートやファーストに回り、進藤がマスクをかぶるというケースが度々見られた。

9日の桜美林大戦では、イニング間のセカンド送球のタイムは4度計測ができた。その全てが1.88秒を記録している。いずれも少し余裕を持ってコントロールを重視して投げたボールだったが、それでもこれだけのタイムを記録するのは圧巻である。

タイムにぶれがないという点をみても、スローイングの動きが安定している表れと言えるだろう。この試合では、3回までに2つの盗塁を許したが、これは投手が完全にモーションを盗まれたもの。進藤のスローイング自体には全く問題はなかった。大型だがフットワークが良く、カバーリングに走るスピードなども申し分ない。

さらに驚かされたのが、そのバッティングだ。高校時代は7番など下位を打つことが多く、正直なところ、バッターとしては強い印象は残っていなかったが、大学2年生の春には、チームの中軸打者として定着している。

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