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すべて現地で確認!2023年7月「球速ランキング」を発表 最速164キロを誇る“独立リーガー”がトップ!
都市対抗野球、高校野球の地方大会が行われた7月。大学は公式戦はなかったものの、大学日本代表の強化試合が実施された。果たして、最も速いスピードをマークした投手は誰だったのか。現地で確認した「球速ランキング」を発表する(※記事中の年齢は、2023年の満年齢)
7月は145キロ以上が45人、150キロ以上が9人という結果となった。高校野球の試合が多かったため、他の月に比べると、人数的には少なめだった。また、20代後半のドラフト候補としての“適齢期”を過ぎた選手が少なくない。
そんな中でダントツの球速をマークしたのが、ジャイアンツ傘下3Aサクラメントでプレーした経験を持つ、ロドルフォ・マルティネス(四国IL徳島・29歳・右投)だ。
速く表示されることが多い「坊っちゃんスタジアム」で164キロをマークしたことで話題となった右腕だが、筆者のスピードガンでも複数回157キロを記録しており、出力の高さを示した。
ドラフト対象選手ではなく、7月31日の補強可能期間までにNPB入りは果たせなかったが、これだけ早い球を投げられる投手はめったにおらず、来年以降、NPBのユニフォームを着ていることも十分に考えられる。
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ドラフト対象選手でトップに立ったのは、マルティネスのチームメイトである椎葉剛(四国IL徳島・21歳早生まれ・右投)。アベレージでも150キロを超え、ソフトバンクの三軍を相手に圧倒的なピッチングを披露した。
社会人のミキハウスでは全く実績がなかったが、独立リーグで才能が開花した。年齢は大学4年生と同じで、ドラフト指名の可能性も高いだろう。
一方、大学日本代表の強化試合でトップだったのが、岩井俊介(名城大・4年・右投)。ボールの回転数の多さも報道されており、ドラフト上位候補になりそうだ。
社会人で今年指名解禁となる投手では、稲葉虎大(シティライト岡山・24歳・右投)と清水力斗(日本通運・24歳・右投)が150キロを超えた。ともにNPBからの需要も高いリリーフタイプ。上位ではなくても、下位で狙っている球団はあるはずだ。
高校生は6人がランクインした。トップの平井智大(駿台甲府・3年・右投)で150キロをマークしている。先日のコラムで紹介したようにコントロールは課題だが、馬力は間違いなく全国の高校生投手のなかで屈指。高校からのプロ入りが期待できるだろう。
8月は夏の甲子園、早い連盟では大学の秋季リーグが開幕する。また新たな顔ぶれがランクインすることを期待したい。
<2023年7月球速ランキング>
年齢は2023年の満年齢。★は2023年ドラフト指名対象
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