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ドラフト戦線に急浮上!盛岡大付の“長距離砲” 金子京介は上位指名の可能性も…

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。今回は、今年の「夏の甲子園」でも存在感を見せつけている、東北が誇る右の長距離砲を取り上げたい。

2021年7月21日 全国高校野球選手権岩手大会
盛岡大付2-2一関学院(5回ノーゲーム)

金子京介(盛岡大付) 3年 一塁手 187cm93kg 右投右打

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高校生のドラフト候補の場合、毎年最後の夏に急浮上してくる選手が必ずいる。今年の野手で、その筆頭と言えるのが、盛岡大付の金子京介だ。

岩手大会では全5試合でホームランを放ち、大会記録を樹立。放ったヒット9本のうち7本が長打(5本がホームラン、ツーベースとスリーベースが1本ずつ)という凄まじい成績を残している。現地で見たこの試合は、ゲリラ豪雨によってノーゲームとなり、唯一ホームランが出なかった試合となってしまったが、それでも3打数3安打と見事なバッティングを見せた。

まず、素晴らしいのがタイミングのとり方だ。高校生のホームランバッターの場合、反動をつける動きが大きくなることが多いが、金子は大きな構えでトップを作る動きに全く無駄がない。それでいながらも振り出しの鋭さ、インパクトの強さは高校生とは思えないレベルにある。

トップの形が安定しているのでボールを長く見て呼び込むことができ、それだけミスショットも少なくなる。この日の3本のヒットも変化球に対して崩されることなく対応したものだった。

また、最初の2安打はいずれもファーストストライクをとらえたものであり、厳しいマークの中でも数少ない打てるボールを逃さない集中力も見事である。

改めて岩手大会の成績を見返してみても、5試合で三振はわずかに2で、四球も1という数字が残っており、積極的な姿勢と確実性の高さがよくうかがえる結果となっている。

盛岡大付はベンチ入りメンバーの高校通算本塁打の合計が300本を越えるという強打のチームだが、その中でも打者としてのレベルは金子が頭一つ抜けているように見える。

◆スカウト陣の気になる評価は…

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