日大藤沢に好投手あり!本格派右腕の清水虎太朗は将来的にプロを狙える素材だ
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。7月に入り高校野球の地方大会も本格化してきたが、そこで目立った選手も積極的に紹介していきたい。今回は、激戦区の神奈川で将来が楽しみな本格派右腕を取り上げる。
2021年7月15日 全国高校野球選手権神奈川大会
鎌倉0-10日大藤沢(6回コールド)
清水虎太朗(日大藤沢) 3年 投手 176cm81kg 右投右打
第1シードの日大藤沢が順当にコールド勝ちをおさめた。中でも目立ったのが先発マウンドに上がったエースの清水虎太朗(3年)だ。
昨年はバッテリーを組む牧原巧汰(ソフトバンク3位)がドラフト候補だったこともあって、夏前の練習試合と夏の神奈川県代替大会でも清水のピッチングを見た。当時から力のあるストレートは印象に残っている。
この日は、立ち上がりの先頭打者に四球を与えて走者を背負ったものの、続く打者の送りバント失敗と併殺打でこのピンチを切り抜けると、2回以降は完璧なピッチングを披露。5回まで投げて2四球を与えたが、ノーヒット、7奪三振という見事な内容でチームの勝利に大きく貢献した。
以前からがっちりした体つきだった清水。この1年で下半身の筋肉量が増えてフォームが安定したように見える。特に良くなったと感じたのが、左足を上げて軸足一本で立った時の姿勢だ。
足から頭を結ぶラインがきれいに真っすぐ伸びており、右足にしっかりと体重を乗せられていることがよく分かる。さらにステップする前に一瞬の“間”を作れるようになり、体重移動もスムーズで踏み出した左足の着地も安定していた。
◆自己最速は146キロ、制球力も備えている
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