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二松学舎大付のエース、秋山正雲が「プロ志望」を表明 ドラフト指名はあるか…実力を診断!

夏の甲子園で活躍した二松学舎大付の“エース”がプロ志望を表明した。最終学年で急激な飛躍を遂げたサウスポーは、今秋のドラフト会議で指名はあるだろうか……。その実力を診断してみた。

2021年4月6日 高校野球春季東京都大会
二松学舎大付6-1駒大高

秋山正雲(二松学舎大付) 3年 投手 170㎝75㎏ 左投左打

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今年のドラフト戦線をみると、高校生の左投手はやや人材不足という印象だ。そんななか、数少ないサウスポーの注目選手のひとりが、二松学舎大付の秋山正雲である。

初めてピッチングを見たのは、昨年秋の東京都大会の佼成学園戦。この時の最速は137キロで、まとまりのある好左腕という印象は受けたが、上背とスピードがないたま、当時は高校からプロ入りする投手に見えなかった。

秋山のイメージが変わったのは、この春の駒大高戦。まず、体つきが変わっていた。身長は変わらないが、太もも周りなどの下半身が明らかに大きくなり、フォームの躍動感がアップして、腕の振りが力強くなった。

軸足一本で真っすぐきれいに立ち、沈み込むような動きがない。さらに、スムーズに体重を移動して、上から腕が振れるため、ボールの角度があり、上背の無さを感じさせない。

最速は142キロ。その数字以上にボールに勢いがあり、相手打線は完全に差し込まれたようなスイングになることが多かった。結果は9回を自責点0で完投勝利。最終回に力勝負で2つの三振を奪うなど、最後まで球威の落ちないスタミナが光っていた。

一方、課題と感じたのが変化球だ。スライダー、チェンジアップともに、時折目を見張るようなボールは来るものの、まだばらつきがある。困った時はストレート頼み。ある程度、それで抑えることはできていたとはいえ、高いレベルの打者を相手にした時には、頼れる変化球がどうしても必要になるだろう。

◆高校の先輩、巨人・大江竜聖に比べて高校3年時の総合力は上

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