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“源田2世”になれる? トヨタ自動車「和田佳大」が披露した“たまらん守備力”

 2020年のドラフト会議も終わったが、来年のドラフト戦線は既に動き始めている。プロアマ野球研究所では、来年以降のドラフト候補についても積極的に紹介していきたい。今回は社会人でも抜群の守備力を誇るショートを取り上げる。

【2020年11月5日】社会人野球伊勢・松阪大会

トヨタ自動車8-5日立製作所

 この日注目したのはルーキーながらトヨタ自動車のショートを任されている和田佳大(23歳・鹿児島情報→中京大)だ。高校時代は全国的には無名の選手だったものの、中京大では1年からレギュラーに定着。昨年秋にはリーグ記録を更新する29試合連続安打もマークしている。

 先に打撃の記録について触れたが、光るのは何よりもそのショートの守備だ。トヨタ自動車と言えば社会人でも屈指の強豪チームであるが、その中でもシートノックから一人だけプレーのスピードが違うのがよく分かる。まず打球に対する反応が素晴らしく、三遊間の深い当たりにも楽々と追いつくことができ、また前方の打球についてもボールと衝突することなく軽やかにさばいてみせる。小刻みなステップと柔らかいハンドリング、そして捕球してから送球するまでの流れのスムーズさも天下一品だ。この日はセカンドからの送球を受けるものを含めて4度の守備機会があったが、いずれも軽快に処理してチームの流れを作って見せた。

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