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独立リーグに現れた「157キロ右腕」 富山サンダーバーズ・大谷輝龍がドラフト戦線に急浮上!小松大谷出身の23歳 

今年は、育成出身のルーキー、茶野篤政(オリックス)が開幕からヒットを量産するなど、独立リーグ出身の選手がNPBで活躍するケースも増えている。今回は、今年からスタートした日本海リーグで、にわかに注目を集めている本格派右腕を取り上げる。
 
2023年9月19日 日本海リーグ、西武三軍交流戦
西武三軍0-1富山サンダーバーズ
 
大谷輝龍(富山) 23歳 投手 180cm82kg 右投右打 小松大谷→JFE東日本→伏木海陸運送

西武三軍から3つの三振を奪った大谷輝龍(富山サンダーバーズ)

昨年BCリーグから富山、石川、福井、滋賀の4球団が分離し、さらにそこから分かれて富山と石川の2球団で今年からスタートした日本海リーグ。BCリーグや四国アイランドリーグに比べると、報道される機会も多くない。だが、日本海リーグで注目を集めている投手がいる。富山サンダーバーズの大谷龍輝だ。
 
小松大谷時代、本格派投手として石川県内で注目を集め、卒業後は社会人の強豪であるJFE東日本に入社。2年で退社して地元の伏木海陸運送に移籍した。当時のピッチングは一度、「プロアマ野球研究所」のコラムで取り上げている。

社会人では、スピードはありながらもなかなか結果を残せなかったが、NPB入りを目指して今年から富山に入団すると一気に才能が開花。7月に行われた阪神二軍との交流戦で最速156キロをマークし、8月のリーグ戦では157キロも記録している。
 
9月19日に行われた西武三軍戦。6回からマウンドに上がると、150キロ台のストレートを連発。少し単調になって2安打を浴び、捕手の打撃妨害でワンアウト満塁のピンチは招いたものの、後続を抑えて1イニングを無失点に抑えた。
 
アウトの3個は、全て三振。全20球のうちフォークボール1球を除いた19球がストレートで、そのうち18球が150キロ以上を記録している。最速は154キロで、アベレージは152.1キロに達しており、伏木海陸運送時代に比べると、5キロ以上アップしたことになる。
 
筆者よりもグラウンドに近いところで計測していた球団のスピードガンでは156キロもあったという。これは、今年のドラフト候補の中でも間違いなく1、2を争う数字だ。

◆7球団が視察…役職者を派遣した球団とは!?

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