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“島根の進学校”浜田の好投手・橋本裕介 将来性豊かな本格派右腕 一気に急成長する可能性も…

2大会連続11度目の夏の甲子園出場を果たした石見智翠館(島根)。初戦は、雨天順延がなければ、8月19日の第一試合で弘前学院聖愛 (青森)と激突する予定だ。今回は、地方大会で石見智翠館に敗れて、甲子園出場を逃した浜田を牽引した、将来性が豊かな本格派右腕を取り上げる

2021年7月27日 全国高校野球選手権島根大会
石見智翠館9-0浜田(7回コールド)

橋本裕介(浜田) 3年 投手 178㎝75㎏ 右投右打

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この日のお目当ては、石見智翠館のエース山崎琢磨(3年)だったが、敗れた浜田の橋本裕介も、投手としての潜在能力が光っていた。 

まだ、少し細身で185㎝、90㎏の山崎に比べると、体格的なスケールは劣るものの、橋本は、手足の長く、いかにも投手らしい体型が目立つ。キャッチボールや投球練習の時から投げる動きに引っかかるようなギクシャクしたところがなく、身のこなしの軽やかさに野球選手としてのセンスの高さが感じられた。

ピッチングでは、少し軸足の右膝が折れて、軽くかつぐ動きがあるものの、それほど極端ではなく、下半身主導で楽に腕を振ることができている。肘の使い方が柔らかく、球持ちの良さも光った。

特に、感心したのが初回の立ち上がりだ。先頭打者の関山和(3年・二塁手)は左打者だったが、その外角いっぱいにカーブ、カーブ、スライダーと変化球を3球続けて、見逃し三振を奪った。

どんな投手でも立ち上がりは不安がある。そんな中で左打者の外角に狙って変化球を3球続けられるというのは、制球力の高さが表れている。続く2番打者にも、今度はカーブやスライダー、スライダーと3球変化球を続けて、サードゴロに打ち取った。

◆4年後のドラフト戦線に浮上も…

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