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花巻東の“二刀流”菱川一輝は投打でプロを狙える逸材 先輩・大谷翔平に続くか

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。高校野球の地方大会も終盤戦に差し掛かっているが、各地で目立った選手も積極的に紹介していきたい。今回は投手、野手両方で高い能力を持つ岩手の逸材にスポットを当てた。

2021年7月21日 全国高校野球選手権岩手大会
花巻東2-0水沢工

菱川一輝(花巻東) 3年 投手兼三塁手 174㎝76㎏ 右投左打

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花巻東が接戦を制して決勝進出を決めた試合。打の主役は、初回に先制ホームランを放った佐々木麟太郎(1年)だった。佐々木については今後改めて紹介するとして、今回は投打にわたってチームを牽引する活躍を見せたエースの菱川一輝(3年)を取り上げたい。

初めてプレーを見たのは昨年秋の東北大会、対鶴岡東戦だ。4番、ピッチャーで出場し、8回を2失点と好投。打ってもタイムリーツーベースを含む2安打2打点の活躍でチームを勝利に導いている。ただ、ストレートの最速は135キロと平凡で、ピッチングでは強いインパクトを残すことはなかった。

しかし、21日の水沢工戦では、2点リードの7回からマウンドに上がると、140キロを超えるストレートを武器に圧巻のピッチングを披露した。最終回に満塁のピンチを招くも、味方の好守もあって無失点で切り抜けて、しっかりと試合を締めてみせた。

一部で最速147キロと報道されていたが、この日の最速は143キロと驚くような数字ではなかった。しかし、昨年秋に比べると、フォームの躍動感が別人のようで、ストレートの大半が140キロを超えていた。

◆大谷翔平のように「二刀流」でプロ入りは…

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