プロ志望を明言!愛工大名電・寺嶋大希は最速148キロの本格派右腕 今秋のドラフトで指名なるか?
夏の甲子園では、初出場の東北学院に敗れて、惜しくも初戦敗退となった愛工大名電。その投手陣のなかで、今秋のドラフト会議で指名が期待される本格派右腕を取り上げたい。
2021年5月22日 高校野球春季東海地区大会
愛工大名電6-4岐阜第一
寺嶋大希(愛工大名電) 3年 投手 179㎝76㎏ 右投右打
愛知には、中京大中京の選抜ベスト4の原動力となった畔柳亨丞、最速151キロを誇る享栄の竹山日向など好投手が多い。彼らと並んで高い注目を集めている選手が愛工大名電の寺嶋大希だ。
今回の記事では、圧巻だった春の東海大会でのピッチングを紹介したい。寺嶋がマウンドに上がったのは、2点ビハインドの7回。立ち上がりに少しコントロールが定まらず、2つの四球と犠牲フライで1点を失ったものの、直後に味方が同点に追い付いた後は、それまでとは別人のようなピッチングを見せた。
最終的に6回を投げて被安打1、8奪三振の快投で、チームの逆転勝利に大きく貢献した。自己最速の148キロには及ばなかったとはいえ、この日の最速は144キロをマークしている。
長所は、とにかく楽に腕を振って速いボールを投げられるという点だ。上半身に無駄な力が入っておらず、軽く投げているようでも、リリースに力が集中していることから、打者は、腕の振りと球の速さのギャップに苦しむことになる。これに加えて、肩の可動域が広く、少し腕が遅れて出てくるのも効果的で、そのわずかな“間”があることがストレートをさらに速く見せている。
変化球で目立ったのはスライダーとフォークだ。いずれも130キロ前後のスピードがあり、ストレートと変わらない軌道から打者の手元で鋭く変化するため、空振りを奪うことができる。
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