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球速150キロ超を連発!上武大「加藤泰靖」はプロ注目の快速右腕

 2020年のドラフト会議も終わったが、来年のドラフト戦線は既に動き始めている。プロアマ野球研究所では、来年以降のドラフト候補についても積極的に紹介していく。今回は関甲新学生リーグを牽引することが期待される快速右腕を取り上げる。

【2020年11月10日】 横浜市長杯争奪関東地区大学野球選手権
武蔵大1-4上武大

 上武大先発の吉野光樹(4年・九州学院)が最速147キロのストレートと多彩な変化球を武器に7回までわずか被安打2、10奪三振、1失点と見事な投球を見せたが、さらに驚かされたのがその後を受けてマウンドに上がった加藤泰靖(2年・志学館)だ。そのピッチングを初めて見たのは高校3年春の千葉県大会。この試合でも最速141キロをマークし、素質の片鱗を見せたが、まだまだばらつきが大きいという印象だった。上武大進学後も早くからマウンドを任され、150キロに迫るスピードを見せていたが、この秋のリーグ戦ではもうひとつ調子が上がらず、先発で5回まで投げた試合でもストレートは140キロ台前半がアベレージにとどまっていた。


 しかし、10日はリリーフということもあって最初からエンジン全開。初球から149キロを3球続けると、続く打者には153キロをマーク。最終的に2イニングで23球ストレートを投じたが、そのうち19球が150キロ以上で、その平均球速は150.83キロ。プロのリリーフ投手とも遜色ないレベルのスピードである。9回にはツーアウトからヒットと四球で二人の走者を背負ったが、最後の打者から三振を奪って試合を締めた。

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