日本のイケてる建築を見る① 横須賀美術館・運慶展に行ってきた
ぱぁホームという楔が私に打たれてからというもの、気が付くと様々な建築物のコーキングと塗装に目が行くようになってしまいました。
一等地に建っている築10年経ったかなという有名なオフィスビルでも「これいつ修繕するのかな」という階段裏の塗装があります。そういうものが目についてしまうようになりました。ほとんどの人はそんなの気にしないでしょうけどね。
そして、イケてる建築物を見ると、工事関係の方々、オーナーさんや法人の努力に思いを馳せるようになりました。多くの人々の努力があって建物は維持されているのです…。
コロナ禍真っ最中ですが、私は久しぶりに美術館に行きたくなりました。
これです。
仏像マニアっていうほどでもないんですけど、国立博物館での2017年「運慶展」、2018年「仁和寺と御室派のみほとけ」を見に行きました。両方とも圧巻でしたね。日本中のイケてる仏像が一堂に介していたのです。ありがたいです。
ちょっとしたお金を払って数々の素晴らしい仏様をイッキに拝めるわけです。南無南無…。
生きているかのような仏様達は信仰の対象ですが、世界に誇る超一級の歴史的資料であり美術品でもあります。日本人の美意識も反映されていますし…。これが現代のフィギュア文化へと脈々と繋がっているんじゃないかって勝手に思っています。動の中の一瞬の静を見る、静の中の動を見る。ですよ。
家にいるフィギュアさんです。風に靡く髪の毛がリアルです。今回のテーマと何の関係もない(^^;;
話題のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で盛り上がっている鎌倉幕府の歴史…そこに関わる三浦氏の隆盛を絡めるという展示でした。仏像だけではなく古文書や古地図の展示もあり、なかなか興味深いものでした。
そして…この美術館の素晴らしいところ…コーキングなんですよ!
これ、見てください。中庭をみるウインドウです。
めっちゃきれい。コーキングにひびが入っていない。
この階段の途中。隠れ家チックで向こうに海が見えます。この美術館の中で好きな場所です。
このコーキングもきれい。
恋人たちの聖地を私のようなオバちゃんの聖地にしちゃってごめんなさい。平日だし、カップルというよりご夫婦でいらっしゃる方が多かったですね。
ガラスの天井と海の青が美しい。
どのコーキングも太くてしっかりしています。ガラスが球面になっている箇所もしっかり塗ってあります。修繕がきちんとされているのでしょう。
屋上庭園。屋上が裏の公園や山の風景と一体化しています。見事ですね。
防水工事もしっかり施されていますよね。
ここはコーキングが気になるようになる前から、何度か訪れています。展示も楽しいし、1階のレストランから見る東京湾も気持ちがいいですしね。(今回はレストランには寄りませんでした)
ついでに言うと、メチャメチャオイシイ観光資源なんだから、もっとお客様が呼べるといいです…横須賀市にタンマリお金が落ちれば言うことなしでしょう。
建物の設計は山本理顕設計工場、施工は鹿島建設横浜支店。2006年竣工です。
売店で横須賀市芦名の古刹、浄楽寺の御朱印を買いました。
展示されている運慶仏、国の重要文化財の毘沙門天立像と不動明王立像が祀られているお寺です。本堂の阿弥陀三尊像も運慶仏です。
ここのサイトが面白い。鎌倉時代の人が令和の現代を見たら腰を抜かすでしょう。
デジタル感満載です。バーチャル運慶発願体験ですよ。御朱印NFTというのもサイト内にあります。コロナ禍で遠方に足を運ぶことも難しくなった時代、仏様へのアプローチとして新たな可能性を秘めています。そして拝観予約をサイトからできるのも素敵です。
こんな感じでイケてる建築物探訪を不定期で上げていきたいです。そして意外かもしれないけど、私は美術館や博物館へ足を運ぶのが好きなのです。
ただし、Casa BRUTUSのようなオシャレ感を私に期待しないでください。
普通のオバちゃんですから(^^; (笑)
ぱぁ大家コラム
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楽待不動産新聞 実践大家コラム
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