とりあえず。
7月30日、31日に行われたD.C. Bar Examを受験してきました。写真は試験会場のDC Armoryというところです。中はとにかく大きい体育館、といいう感じでした。
なお、他にも試験会場はあったのですが、ここの試験会場が一番大きく、約1200人がここで受験しています。
2日間だけなので日本の司法試験に比べれば短いですが、やっぱり疲れました。できれば二度と体験したくはないですが、手応えがあったかと聞かれると何とも言えないので、とりあえず朗報が届くことを祈るばかりです。
日本の司法試験については、法科大学院1年生のときに冷やかしで予備試験を受けたことしかない&本試験は法科大学院時代のクラスメート情報しかないのですが、個人的に日本と大きく違うと思うのは以下の点でしょうか。
構成
米国の共通試験(Uniform Bar Examination)はPerformance Test(能力試験)、Essay Test(論文試験)、Multiple Choice Test(選択式試験)の三部構成からなります。
Performance Testは、仮想の事実関係と関係する資料(関係者の供述や契約書、関連する法律や判例等)が与えられ、上司やクライアントからの指示書に基づいて書面を作成する、というものです。法曹家としての事件処理能力を図るための試験という印象です。
与えられた情報のみを使って解答する試験のため、事前に準備できることは正直殆どありません。せいぜい、過去問を1つ、2つ解いて時間の使い方になれておく程度でしょうか。
時間は、3時間で2問です(1問ごとの休憩などはなく、まとめて2問分の資料が渡されます)。
Essay Testは日本でもおなじみの論文試験ですが、日本と異なるのは1科目ごとに休憩は入らず、3時間という時間内で6科目の論文を解きなさい、というものです。また、論文の試験科目も、10科目以上ある中で、そのうちのどれかが出題されます、というものなので、受験生によっては当たり外れがあるかも知れません。
なお、Performance TestとEssay Testは初日に行われ、手書きではなくパソコンを使います。
Multiple Choice Testはそのままです。いわゆるマークシート式ですが、午前に3時間で100問、午後にも3時間で100問、合計200問の試験です。
1問あたり2分弱で問題を解き続けなければならないので、時間との勝負、という感じです。ルール
ルールというほどでもないかも知れないですが、DCでは試験会場への勉強道具の持ち込みは一切禁止、ランチを含む持ち物は全部透明なビニール袋(ジップロックのような袋)に入れて持ち込まなければならない、など細かく決められています。
が、入り口でのチェックは結構ルーズだなぁ、と感じました。笑論文試験で条文集などは渡されない。
日本とは根本的な法体系が違うためと思われますが、論文試験において条文集は渡されないので、規則などは全て覚えておくか、その場でそれっぽい規則を創造する必要があります。ただし、条文の番号などを欠く必要はないので、純粋にルールの内容さえ覚えておけば大丈夫です。
とはいっても、日本でも司法試験を合格される方は概ね条文の内容は頭に入っているので、そこまでの負担ではないかも知れません。当日の進行
正直、これが一番驚きましたが、事前に通知されていたスケジュールはあくまでも目安、という印象です。さすがに開門時間などはきっちりとしているのですが、特に午後については結構雑で、予定では、2時から試験の説明や問題配布等、2時30分から試験開始、となっていたのですが、2時20分くらいに説明が終わり、ぼーっと待っていたら、2時25分に「開始!」と言われて驚きました。笑
ちなみに、2日目の午後も2時20分に開始になりましたが、2日目はきっと来るな、と思っていたので冷静に対応できました。笑
思いつく当日の雰囲気はそんな感じでしょうか。
時間が経つにつれて段々と自信がなくなって、来年の2月もここに来るのかなぁ・・・なんて気持ちになり始めていますが、まぁ終わってしまったものは仕方がない!
とりあえず、日常の生活に戻ります。Noteも更新していきますので、引き続きよろしくお願いします。
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