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DOCX Filing本格始動前のおさらい

DOCXについては、既に何度か情報発信をさせていただいているので、今さらかも知れませんが、いよいよ年明け2024年1月17日よりDOCXが本格始動します。
DOCXの本格始動により、DOCX以外の形式(具体的には、従来のPDF形式)での出願を希望する場合は追加費用($400)を納めなくてはなりません。

新しい制度に対してはまだまだ不安を感じている出願人もいると思いますので、出願人の方々にはぜひバックアップ用PDF(Auxiliary PDF)の活用をお薦めしたく思います。

以前は、このバックアップPDFの提出に対しても$400の追加費用が必要になる、という話でしたが、6月に出されたFederal Registerにおいて、さらなる通知がされるまで、バックアップPDFの提出に対しては追加費用がかからないと発表されました。すなわち、バックアップPDFの提出に対する追加費用の適用は無期限延期されておりますので、1月17日以降も無料でバックアップPDFを提出することが可能です。

もちろん、このPDFはバックアップ用ですので、公式な書類として提出されたDOCXファイルに何らかの問題が発生しない限りは使われることはありませんが、何か問題があればバックアップPDFに基づいてDOCXファイルを訂正することが可能です。
また、バックアップPDFに基づく訂正をするには申請(Petition)が必要とされていますが、この申請の際に本来必要な庁費用($420)も、当面は無料と発表されています(代理人費用はかかると思いますが)。

ということで、DOCX出願が始まっても何も問題なし、とはいえませんが、バックアップ用PDFとしてこれまでと動揺のPDFファイルを提出しておけば、新システムを原因とする取り返しのつかないトラブル、というのは回避できそうです。

なお、余談ですが、DOCXと聞いて真っ先にMS社のオフィスソフトを思い浮かべる方も多いと思いますが、別にDOCXファイルはMS社のオフィスソフトに限定されませんので悪しからず。


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