レアレアな大特2種・牽引2種/運転免許統計2021
レア(希少)なものには価値がある。
というわけで、「運転できる車種がほとんどない」とされる大型特殊二種免許と牽引二種免許というレアな運転免許の統計をみてみましょう。
人口ピラミッドに重ねて
大型特殊二種免許
大型特殊二種免許の保有者数はおよそ4万人。15歳以上人口に占める割合は0.04%で希少な存在です。
図中の数字を見る限り、50代後半の男性が最も人口あたり保有割合が高いようです。また85歳以上の女性に一人だけ保有者がいて割合としてはここが最低でしょうか。
牽引二種免許
牽引二種免許の保有者もまた4万人ほど。大特二種より4,400人くらい多いです。
やはり50代後半の男性で最も人口あたり保有割合が高いようです。
また女性では最高齢層から何階層か数字が一致しており、「フルビット免許」と呼ばれるすべての区分に免許が与えられた高齢女性の存在が予想されます。
免許人口ピラミッド推移 2001-2021
つぎに、統計が整備されたここ20年の保有者人口ピラミッド推移をみてみましょう。
大特二種
大特二種は総数でおよそ1万人減少しました。女性の数は倍増以上の増加ですが、男性の保有者数は一貫して減少しています(右下線グラフ参照)。
両年の年齢構成を比較すると、40代以下がシュッと細った様子がわかります。若年層での新規取得が増えていないのでしょう。
牽引二種
牽引二種もまた総数で1万人減少しました。女性が倍増、男性が一貫して減少、若年層の減少、という状況もまた、大特二種と軌を一にしています。
仕事でどうしても必要だったりするのではなく、あえて「フルビット免許」を目指すという趣味的な取得目的になりがちな両免許。
個人の意欲や経済的余裕だけでなく、社会情勢が取得状況に影響をあたえている可能性があります。
交付件数の推移 2001-2021
交付件数の推移についても見てみます。
大特二種
牽引二種
所感
似ている。というか、ほとんど変わらない。大特二種と牽引二種の交付件数動向はだいたい同じですね。
2008年から2009年ごろに大きく減らしたのはリーマンショックの影響でしょうか。2010年以降は男性で毎年400件程度と低位安定したようです。
交付対象も30代中心だったのが、40代から50代くらいに高齢化しています。
動画でみる推移
上記の推移は動画でより詳細に確認できます。