都道府県別にみる医師の特性/医師統計2020
医師についての統計は厚生労働省が二年ごとに取ってるんやけど、データは詳細で膨大で、ちょっと手に余るくらいや。
このnoteでは解析の入口に、地域の特性として都道府県別のデータを示してみよう。
医師数
絶対数
まずは医師の人数。都道府県別にみると、これはどうも総人口に比例して多くなるものらしい。当然といえば当然やけど。
東京がとびぬけて多く、鳥取が最下位になるのは見慣れた都道府県ランキングか。
人口あたり数
というわけで、人口あたりの医師数でランキングしなおしてみよう。ここでは10万人あたりの医師数で表示。
人口あたりでみるとトップは徳島、次点で京都、東京と続く意外な結果。
最下位の埼玉は人口の急増に医師の増員が間に合わないか、そもそも東京の病院・クリニック通いが埼玉県民にとっての普通なのか。
人口あたりの医師数で都道府県を塗り分けてみれば、西高東低がはっきりと。
関東以北は東京に吸収された可能性も?
女性割合
日本で生活し、それなりに医療機関を利用していれば「医師は男性が多い」となんとなく実感してるんやないでしょうか。
実際そうで、全国平均で女性割合は23%。医師の4人に3人以上が男性で、女性は4人に1人程度。
とはいえ、ここにも地域特性があるわけで。
東京がとびぬけていて、西高東低の傾向は人口あたりの医師数と相関がありそう。
平均年齢
次に、都道府県別にみた医師の平均年齢を見てみよう。
男性
まずは男性医師。全国平均で52.3歳。
東京圏の東京都、神奈川県、千葉県が目立って低く、地方では人口の少ないほど高齢になっている印象。
女性
女性医師の場合。全国平均は44.6歳。
男性医師の場合に特徴的だった東京圏の平均年齢が低くなる様子はみられへん。
最も低い福井には何があるのやろか。
医師人口ピラミッド
最後に、医師人口ピラミッドを示そう。
全国
(左図)性・5歳階級別にみた医師数
(右図表)表示年、表示年の総医師数/男女別医師数、1996年から2020年までの男女別医師数の推移、1996年から2020年までの10歳階級別医師数の推移
医師数はここ24年間で増加し続けてる。女性割合も増加し続けてる。男女で平均年齢に大きな違いがあるのは、新たに医師になる人の中に女性が多いからやね。
右下のカラフルな部分を見れば、下から20代(濃紺)、30代(青)、40代(緑)の人数がおおよそ横一線になっているのがわかる。
目立って増加したのは50代(黄緑)と60代(オレンジ)で、左図の人口ピラミッドにそれが表現されているわけや。
以下、都道府県別の医師人口ピラミッドはギャラリーとして置いとくだけにしとくので、気になったらコメントするなり画像をSNSで共有してみるなり、話題にしてみてください。