YouTubeチャンネルを分割しました
YouTubeチャンネル「プラセボ・グラピクス」を複数のチャンネルに分割する作業が完了しました。
分割の理由
ひとつのチャンネルをいくつかのチャンネルに分けた理由。それは、ジャンルが異なるたくさんの動画を含むチャンネルは低評価を受けやすいためです。
視聴者・登録者の視点から
たとえば、「医薬品」関連の統計動画を見てチャンネル登録したひとがいたとしましょう。YouTubeは登録チャンネルの動画を一斉におすすめしてきます。チャンネル内の別の動画をみてくれる可能性が高いためです。
しかし、チャンネル内に雑多な動画を含む場合にはどうなるでしょうか。「医薬品」とはぜんぜんちがう「運転免許」に関する統計動画がオススメにあがってきても興味を持たれないかもしれません。
興味のない動画がオススメされるのはイヤなので、チャンネルの登録を解除したり、あるいは当のチャンネルの動画をこれ以上オススメしないよう設定します。
こうした視聴者行動の一々がチャンネルに対する評価を下げる要因になります。
視聴者にとってはジャンル特化型のほうが見たい動画をみつけやすいのは間違いありません。
チャンネル管理者の視点から
かつて数値として見ることのできた「動画に対する低評価」は、今では視聴者側から見ることはできません。しかし管理者が見ている画面からはその数がわかります。
一方、「チャンネルに対する低評価」はチャンネル管理者も知ることができません。YouTube運営がAIによって把握しているだけで、実際にはだれも知らないのかも…?
しかし、チャンネルに対する低評価を知る機会があります。
それは、チャンネル管理者への警告という形で知らされます。文言は忘れましたが、『「興味なし」とか「このチャンネルの動画を表示しない」を選ぶ視聴者の数が多すぎるから、もうこのチャンネルはオススメしないでおくね!』と、そんな感じに。
実際、この警告のあった瞬間から動画視聴数が激減しました。
チャンネルをジャンルごとに分割したのは、この視聴数の激減が主な理由です。
ブランドアカウント
もちろんYouTube(Google)も、そうしたチャンネル分割ニーズにこたえる機能を提供しています。
1つのGoogleアカウントに対して100個のチャンネルを管理できる、「ブランドアカウント」という機能です。
この機能を使って「プラセボ・グラピクス」は統計可視化プロジェクトのブランド名として残し、ジャンル特化型の複数チャンネルを立ち上げました。
実作業
とはいえ、いったんアップロードした動画を自由に新たなチャンネルへ移すことができるわけでなく、旧チャンネルの動画を削除し、新チャンネルへアップロードしなおす作業を延々と繰り返す必要があります。
これが結構大変で。
都道府県別の人口ピラミッド動画を作成していたりしたので、それだけで47動画。加えて医師・薬剤師・歯科医師の都道府県別・医療職人口ピラミッドなど、多くの動画を移行するのはまぁ…
移行対象を絞り、あるいは再アップロードをあきらめ、なんとか分割をしてみたものの、新チャンネルは運用歴が短く動画数も少なくなるため視聴者が増えないというのは当然で。
あまりやりたくない作業で気も進まず。ずるずるとのびのびになりなりで…
教訓
雑多なチャンネルより、特化型のチャンネルを最初からブランドアカウントでつくっていれば経験しなくてもよい困難だったなと。
大量に動画をいれるチャンネルをつくる場合は、ジャンル分けの検討をおすすめします。
というわけで(?)、旧チャンネルはあらたに「世界人口ピラミッド△」として生まれ変わりました。
都道府県別の動画は「一都一道二府四十三県」へ。
まぁ「都道府県」という切り口が大きすぎると、再度の分割がありうるわけで戦々恐々…というほどの登録者も視聴者も今のところはいないのでこれは杞憂。