都道府県別にみる薬剤師の特性/薬剤師統計2020
薬剤師の統計は厚生労働省が二年ごとに取ってて、現時点では2020年が最新。データは膨大なので、わかりやすいところから都道府県ランキングを紹介してみよう。
薬剤師数
まずは都道府県別にみた薬剤師数から。
総数
東京、大阪、神奈川、埼玉。人口に比例して薬剤師も多そうな印象やけど、実は人口ではすでに神奈川は大阪を抜いているので、単純な比例関係でもないみたいや。
大阪には「薬のまち、道修町」があって、昔から製薬企業など医薬品を取扱う会社が多いのもあるかも。厚労省が公開してるデータの中には職種別薬剤師数もあるから、それみればより詳しくわかるはずやけどこのnoteでは見ない。
人口あたり数
人口あたりでみてみたらどやろ。
東京の圧倒的強者感。次点の徳島は意外な印象やけど、じつは医師も歯科医師も人口あたりの人数が多い徳島県。
徳島県には誰もが知る製薬・食品企業が主力工場を置いていて、それの影響かともおもったり。
女性割合
薬剤師には女性が多い、という印象はおそらく全国的に共有されていて、実際にデータもそれを示してる。全国平均では61%が女性。
地域ごとに見れば、西高東低な傾向。
女性割合が最低の北海道では男女比がおおよそ半々。あとで人口ピラミッドとともに示す通り、北海道は常々男性薬剤師の方が若干多かったという特異性があるらしい。
平均年齢
次に、平均年齢をみてみよう。
医師の場合は平均年齢が男女で10歳ほどちがう。薬剤師はほぼ同じなので男女に分ける意味は大きくないけど、データとしては提供されているので、一応、性別ごとに。
男性
女性
平均年齢の全国平均こそほぼ男女差なしやけど、地域差はあるみたいやね。和歌山、山口あたりは男女とも上位。
人口ピラミッド
最後に、全国と都道府県別の薬剤師人口ピラミッド。個別の説明は省略。気になることがあればコメントやSNSで共有してみてや~
全国
(左図)性・5歳階級別薬剤師数
(右図表)表示年、表示年における総数・性別ごと数、男女別推移(1996-2020)、10歳階級別推移(1996-2020)
やはり女性が多いのがはっきりする人口ピラミッド。高齢化を感じさせない20代後半、30代男女の厚みが頼もしい。
右側、男女別、世代別推移。薬剤師になるためには薬学部を出てる必要があるけど、2006年入学生から学部が4年制から6年制に移行したからグラフ上でもペコッと影響を受けてる。
薬剤師は増え続けてるけど、すでに供給過多がいわれていて今後どこかでトレンドが変わるはず。