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小型特殊免許をとる若年女性が急増?/運転免許統計2021

小型特殊自動車運転免許

小型特殊自動車運転免許という名前通り特殊な免許があります。小さくて低速で特殊な用途に用いる自動車を運転できるようです。農耕トラクターなど。

小型特殊自動車は普通免許でも運転できるため、普通免許をもっていればわざわざ取得する必要性はありません。

仕事上必要か、すべての種類が記載されたコンプリート運転免許(フルビット運転免許)を所持したいなどの理由がなければあまり興味もわかないだろうなと思われます。

交付に実技は必要なく、運転免許センターなどで適性検査・学科試験に通れば取得できるそう。原付免許と同等の手軽さでとれますね。

小型特殊免許の保有者分布

保有者の性年齢階級別分布は下記のとおり。15歳以上人口の0.25%が保有しています。

小型特殊免許保有者と人口ピラミッドの重ね合わせ@2021

推移2001-2021

統計データを確認しやすい2001年の保有者分布がこちら。

小型特殊免許の保有者分布@2001

高齢者に偏った分布を示しています。またほとんどの免許種類に共通しますが、特に男性が多いようです。

つぎに、2021年の状況がこちら。

小型特殊免許の保有者分布@2021
※2001との横軸不一致に注意

総数が減り、高齢者に偏る状況が一層進行したようです。


交付件数の推移

実は小型特殊免許の統計で面白いのは交付件数の方で、ある年を境に一気に交付件数が増えました。若年層。特に女性。

反対に、高齢者への交付件数は減少しています。

小型特殊免許の交付件数@2001
小型特殊免許の交付件数@2021

ちょっと調べたかぎりでは、その理由はわかりませんでした。ご存知の方がおられたらぜひコメントでお知らせください。

ちなみに、上図の薄い色は「新規」、濃い色は「併記」の件数を示します。併記とできるのは「原付」取得後に「小特」を交付された人でしょうから、フルビット狙いの人は濃色部に示されることになります。


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