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牽引免許の高年齢化/運転免許統計2021
2021年末現在数
牽引(けんいん)免許は15歳以上人口のおよそ1%が保有。100人にひとりが持っている計算になります。
性・年齢階級別の牽引免許保有者数を人口ピラミッドに重ね合わせてみると、1%程度では少ない面積を占めるにすぎません。
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2001と2021の比較
2001年の牽引免許保有者数はおよそ99万人。うち98万人が男性で、なかでも50代前半の男性がもっとも割合が大きいようです。
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牽引免許保有者数は、2021年には121万人ほどに増えました。
図の右下にある線グラフは男女別にみた総数の推移を示しており、緩やかに増加してきたことがわかります。
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※2001との横軸不一致に注意
性別について
ここ20年で女性割合は1.4%から2.6%へと伸びました。
年齢について
もっとも割合が大きいのが50代前半の男性。この点は2001年と2021年で違いはありません。
しかし、これより若い20代、30代、40代の数が減り、50代、60代以上の数が大きく伸びました。
この傾向に性別はほとんど関係なく、高年齢化が如実に進行しているようです。
交付件数
牽引免許保有者数の高年齢化といっても、その原因にはいくつかの可能性が考えられます。
もともと持っていた人が時の流れに従って年齢を重ねただけのか、あらたに取得した人の年齢が高かったのか。
毎年の交付件数をみれば、どちらであるかわかるでしょうか。
2001と2021の比較
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※2001との横軸不一致に注意
各図の線グラフ(右下)は性別ごとの交付件数推移をしめします。やや不安定な推移ですが、結果的に(?)はここ20年で総数に大きな変化はありません。
ところが。
年齢別にみた場合の分布には大きな変化がありました。若年層への交付が減り、高齢層への交付が増えています。
要するに、牽引免許の高年齢化は単なる加齢の結果だけでなく、免許取得を試みる方の年齢があがったためでもあるようです。
この動きの背景になにがあるかまでは分かりません。本記事ではデータを示すにとどめます。