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パラサイトが「去年」アカデミー作品賞を取っていたら

なぜかこれが初投稿となります。

映画『パラサイト』がアカデミー賞で作品賞を取った時、私は泣きました。
英語以外の映画が認められたという「うれしさ」もあります。
でも、それ以上に私には「後悔」が生まれました。
アメリカでも国籍や言語問わずいいモノやいい人は認められるんだという気づきから、
私がいかにアメリカ留学中に、「自分が英語ができないし、アメリカ文化を何も知らない」ことに甘えていたかを思い知ったからです。

去年の今頃、私はアメリカのウィスコンシン州にある私立大学にいました。
日本の大学から交換留学で行っていました。
おそらくどんな大学かはピンと来ないと思うので、特徴をザッとまとめます。

ポイントをいくつかあげると
・めっちゃ寒い(最低で-35℃でした)
・めっちゃ雪降る(12月から4月まで地面は真っ白)
・授業の予習復習の量が鬼(毎日授業外で6時間以上しても終わらない)
・なのに授業も厳しい(たいていの授業がディスカッションで、話せないと平常点がない…)
ちなみにヘッダー画像は留学先です。


楽しいことや面白いこともありましたし、なんせ大好きな人もいたから最高でしたが、本当に厳しいことや辛いことが多すぎでした。
シャワーを浴びながら、雪で覆われた道を往復しながら、号泣したことが何度もあります。
ちなみに、部屋にはルームメイトがいるので、心配をかけたくないから部屋では泣けません。笑

そこで、です。
次第に自分の英語力のなさやアメリカカルチャーへの理解不足を言い訳に手を抜くようになりました。
英語力のなさは、主にディスカッションやプレゼンで痛感するのですが、他生徒の会話のテンポについていけず手をあげるのを諦めるようになってしまいました。
カルチャーの理解不足は、映画や音楽の勉強をしていた私にとっては本当に痛いところです。
向こうの生徒とはやはり共通認識として知っている、見てきた、聴いてきたモノが違うのです。
だから、会話に入るのにも一苦労です。
そんな私も日本のカルチャーを紹介しようと、アメリカ作品と対比して意見を言おうと試みた時もありました。
でも、うまく出来なくて、諦めるようになります。
本当に情けないけれど、全力でやってたら心がもたなかったから、
私は「諦め」を覚えるようになり、(全力でやっていた時もありましたが、)途中から手を抜きました。
それでも、最低限はクリアしてたので、1年間はなんとか過ごし、こっちに帰ってきて、今はまた日本で学生をしています。

そんな諦めを覚えてしまった私の頬を1年越しで引っ叩いてくれたのが、
『パラサイト』とポンジュノ監督です。

彼と彼の作品の受賞は、「海外だって”外国語”だって、いいモノは認められる」ということを証明してくれたと思います。
本当に情けなくなりました。
アメリカや英語が分からないから、諦めてしまったこと。
その諦めによって、失った機会や作れたはずのモノがたくさんあるように感じました。目が覚めました。
『パラサイト』とポンジュノ監督が去年賞をとっていてくれたら早く気づけて目の前にしっかり向き合えていたのかな、なんて無理なことを思っています。笑

私はコンテンツを生み出す人を目指しています。
いつか言語や文化を越えて楽しんでもらえるような何か作品を生み出したい、そう力強く思います。
そう思わせてくれて、頬を引っ叩いてくれて、ありがとう『パラサイト』。

初めて書くnoteがこれでいいのかわからないけど、
これが私であり、『パラサイト』とポンジュノ監督への感謝です。

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