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第8回目「パーパス経営ラボ」開催報告レポートです!
8月22日(火)第8回「パーパス経営ラボ」を開催しました。このラボは、持続可能な社会の創造にむけた完全無料のオープンソースコミュニティで、月1回、奇数月は「インプット(蓄積)」偶数月は「アウトプット(実践)」という順番で開催しています。
前回は「個人のパーパスを見つけるために自分を振り返るワーク」を、自分史をベースにした企業研修プログラムや個人向け講座を開講している、当ラボ発起人の一人で株式会社Two Doorsの柳澤史樹さんに実施していただきました。
そして前回から今回までの1カ月間でラボのメンバーが「柳澤さんのワークを実践してみた」や「パーパスについて学んでみた」ことを共有。個人の実践・学びをラボ全体、さらにはnoteを見て頂いた方々に共有し、人類の英知にしよう!という試みです。
自分を振り返るワークを実践してみた
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前回のワークを参考に、私(菊地天平)がカスタマイズ。自己分析のワークを作り、実践してみた状況をみなさんに共有しました。以下はその時のスライドの抜粋です。
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この3つのワークにより、自己理解が深まりました。また、ワークを受けた数人は「自分の存在意義(パーパス)」を言葉にできていました。これはとても有効な方法だと思います。
また、他にも今回のルールにあった「過去は変えられる(事実は変えられないが、意味づけは変えられる)」を従業員のキャリア支援に活用した方もいました。その結果、従業員の行動が変わり、会社の雰囲気が良くなった!という成功事例が生まれたようです。
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パーパスについて学んでみた、実践してみた
今回は3つのブレイクアウトルームに分かれて、この1カ月で「パーパスについて学んでみた、実践してみた」ことのシェアも行いました。ここでシェアされた貴重な話をいくつかご紹介します。
①個人のパーパスを作ったら、強烈なブランディングになった。
自分の存在意義は何だろう?自分のために作ったパーパスを周りに話したところ、自分の仕事・事業の強烈なブランディングになったという話は印象的でした。次の話にも通じますが、独自性・個性は強力な武器になります。
②製造業には広報が必要だ!
え?なんのこと?と思うかもしれないので解説させてください。製造業の多くは今作っている製品をアピールしています。でも製品というものは変わりうるもの。それだけでは人を惹きつけられません。
大切なのは「どこから来て、どこに向かうのか?」過去からの歴史であり、未来への展望・希望、それらの軸となるパーパスなのです。
別の言い方をすると「時代によって変わりうるものではなく、変わりえない会社の軸、幹を広報しろ」という話。これが人を惹きつけるのです。
③自分を生きることを優先する。企業の個性はここから生まれる。
日本人を見てみると、自分を押し殺し、自分の色を失っています。そして色のない個人が集まった集団=企業がそこにある。多少の灰色の濃さの違いこそあれど、似たような企業ばかり。これでは競争力がありません。
これからの企業は従業員ひとり一人の「自分を生きることを優先する」支援をし、自分の色を取戻すこと。そして多様な色の個人を活かした集団=色鮮やかな個性的な企業を作ることが求められるのではないでしょうか。
ダイバーシティ&インクルージョン。この言葉に表されるように、これからの企業・社会は色鮮やかなものがより輝いていくように思います。
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以上、第8回は実践してみたことのシェアを行いました。他者の実践から気づくことも多く、有意義な時間になったと思います。なお、次回の第9回パーパス経営ラボは、10月に合宿形式で実施予定。お楽しみに!
(文責:実践型 パーパス経営ラボ 菊地天平)