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中村佑介展

あべのハルカスで開催されていた中村佑介展に行ってきた。

7/23から開催されていて、行こうと思ってたらすっかり忘れていた。終了間際に駆け込むようにして訪れたというわけだ。

中村佑介さんに関しては、アジカンのCDジャケットや「夜は短し歩けよ乙女」の表紙を描いている人、くらいの認識だった。20年もキャリアがあるのは知らなかったのだが、「謎解きはディナーのあとで」の表紙も手掛けていることを考えると、妥当な年数だと思った。過去の作品に触れるたびに、自分が思っているより歳をとっていることに毎回驚かされる。

自分のことを中村佑介さんの熱狂的なファン、と自称はできないが、中村佑介さんの絵柄は好きだった。今回展覧会を訪れると、自分の知らないイラストが沢山あった。様々なバリエーションがあるが、どのイラストも一発で中村佑介さんのものだとわかるような画風だった。

中村佑介さん本人のことは知らなくても、イラストを見せれば「見たことがある」と言う人は多いのではないか。このようなイラストレーターは全然居ないと思う。ここまで作品の知名度が高いイラストレーターは中村佑介さんくらいではないだろうか。

展覧会で『四畳半タイムマシンブルース』の映画が上映されることを初めて知った。『四畳半タイムマシンブルース』はハードカバー本を持っているくらい好きな作品だったのに。社会人になってからというものの、この手の情報収集能力が格段に落ちている。どうでもいい情報ばかり浴びていて、肝心な情報は逃している。

イラストの展覧会に行くと、絵を描きたくなる。自分の創作欲求はnoteの場である程度発散させているのだが、本来私が創りたいものは、イラストとかアートとか、そういった類のものな気がする。小さい頃の夢は漫画家だったし。

別に文章を書くのも嫌いではないが、何故創作活動の欲求を文章で発散しているかと言われれば、文章が一番簡単だからだ。キーボードさえあれば、文章は執筆できる。イラストを描こうと思えば、絵の練習をしなくてはならないし、画材なりペンタブなり用意する必要がある。アートを創ろうと思えば、制作場所や材料、道具が必要となる。現状から創作活動の範囲を広げるには、時間も空間も全く足りない、という状況だ。そもそも、noteも毎日更新できない日があるし。

自分の人生において、創作活動の欲求とどう向き合うべきか、なんてことを考えながら、展覧会を楽しんでいたのだった。

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