ISO9000の2つの枠組み
上記記事で書いた2つの枠組みについて解説します
1)製品・サービスを提供するための経営資源と事業活動の整理整頓
経営資源といえば、人・物・金 ですね。
・人
スタッフとその力量
法令上必要な資格(運転免許証、危険物取扱者など)
・物
土地建物⇒倉庫業だったら重要資源ですよね。
生産設備⇒製造業の重要資源
最近だとITシステムも大事な経営資源。
・金
とても大事な事ですが、ISO9000では取り扱いません。(追って管理会計について解説を書きます。)
これらを見える化し管理する事で、会社が製品やサービスを提供するために必要な経営資源を持っている事を把握して管理できるようにします。
2)顧客満足を高めるための改善サイクル
もしあなたの会社が顧客満足を高めていきたいのであれば、必ずやることです。ISO9000では、PDCAサイクルを回す事で改善をする事が求められています。
PDCA
・Plan:計画
・Do:実行
・Check:確認
・Action:改善 ⇒Plan:計画に戻る
リーダーの鶴の一声で顧客満足が高まるねん!ジョブズの様に未来を先取りするアイデアで商売するねん!PDCAなんて遅くてやってられない!という会社さんであればISOやらない方がいいです。(本気でそう思っています)
ではなくて、私の様に凡人であればPDCAサイクルを上手く使ってスタッフの力を結集して顧客満足を高める改善サイクルを作る事をおすすめします。
ISO9000では一番大きなPDCAとして
事業計画(方針と目標) ⇒ 実行 ⇒ 顧客満足度の測定(目標の達成度) ⇒ 次年度の事業計画
をすることが求められています。事業計画を作る時のガイドラインもISOの規格書にあるので参考にすると良いです。
小さなPDCAとしては製品ごとの品質チェックがあります
発注書(図面) ⇒ 製造 ⇒ 発注書(図面)どおりに出来ているか ⇒ 出来ていなければ改善
といった具合です。
これらの仕組みを見える化し、サイクルをまわす事で改善していくこと(=顧客満足を高めていくこと)が求められています。
すべての事業活動についてPDCAの仕組みを作って実行する必要があるかというとそうではないです。顧客満足向上のための重要事項について行えばOKです。
ただし事業計画⇒・・・⇒次年度の事業計画 は必須です。