白いスニーカーは履くのに勇気がいる
皆さま、本日もお疲れ様です。
誰かの言葉が知らず知らずのうちに心に残っていることってありますよね。
我が家には数ヶ月前に買ったナイキの白いスニーカーがあります。何度も家で履いては晴れた休みの日におろそう!って決意しながらなかなかおろせずにキレイなまま靴箱にしまわれています。
「あんたは白い靴なんてダメ!すぐ汚すんだから!」
皆様も母上から白い靴、白いズボンなどをあんたはすぐ汚す!って言われた経験があるのではないでしょうか。
幼い頃の僕は、服や靴がなぜか人より汚れるという謎の習性がありました。土の上を歩くのが好きだったんです。だから靴は砂だらけ、ズボンの裾もよく泥汚れがついていました。
大人になった今は靴も服もそんなに汚れなくなりましたが、散々怒られ続けた今、僕にとって白い靴はなんだか憧れの存在なのです。
なんだか汚しちゃう気がしてお気に入りなのに家でばかり履いています。幼い頃に言われた小言が30過ぎたおじさんの心にも残っているようです。
ここで断言しておきますが、僕は別にマザコンではないです。母は尊敬しておりますが。
「あんたは〇〇だから□□よ!」
「〇〇さんって□□ですよね〜。」
「自分は〇〇だからな〜」
【レッテル】
マークとして、商品にはりつける紙札。
誰かに貼られたレッテルというのは意外に色濃く自分の行動に変化を与えてくる。いいレッテルも悪いレッテルも。
昔、「先輩って髪の毛ちゃんとワックスつけてる方が絶対かっこいいですよ〜!」なんて女子社員に言われてから2週間くらい毎日朝せっせとスタイリングして出勤したものです。
居酒屋のトイレには
「いつもキレイに使っていただきありがとうございます!」
なんて貼ってある。まだ用を足してもないのに。でもなんとなく手洗い場の水滴拭いたりしちゃう。
人って案外単純なのかもしれませんね。どうせ貼るなら嬉しいレッテルを貼りたいし、貼ってもらいたいものです。優しい言葉の使い方をしたいですね。
言われた人の心がぽっと明るくなるような、そんなレッテルならペタペタ貼られても悪い気はしなさそう。あなたにとっては何気ない一言が、今日の誰かの背筋を少し伸ばすことができるかも。
少なくとも僕はワックスをつけてるほうがかっこいいって言われてからの数日は背中に羽が生えたような気分でどこかそわそわしていました。
その子にとってはなんてことない一言だったようですが。
ピカピカの白い靴をみるたびに、母の小言を思い出し、幼い頃に歩いた土の感触を思い出します。
そろそろ履いて出かけてもいいかな。晴れてる日ならいいか。
「あなたってとってもイケメンね!」
なんてレッテル、誰か貼ってくれないかなぁ。
今週も1週間お疲れ様でした。久々の出勤でお疲れの方も多いでしょう。
皆さまどうぞ明日も、ご自愛ください。
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