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ピーラボのできるまで その4

過去分はこちら

サラリーマンをやめて、当面の生活はなんとかなりそうなことについて、ゆるゆると転職活動をしてればいいや、と思っていたところ
家族、親族に「ふざけんな、ちゃんと就職しろ」と大反対を受けました。

説得材料

とはいうものの、もちろん全部自分で決めたわけでもなく
会社都合で退職すること、起業スクールに参加をすることは相談はしていましたが、子どもがまだこれから大きくなっていくことや、好きなこと、趣味の分野の延長線で生活をしていくなんてことは「現実的ではない」ことなんて考えたらわかること(多分自分のこどもが同じこといいだしたら悩む)

確かに安定するかと言われたら、現在ミニ四駆の市場はそこそこ大きく「第3(4?)次ブーム」とも言われてはいるけど、いつまで続くかはわからない、一過性のものがたまたま今回長く続いているだけ、というところは否めません。(それでも、10年は自分もやってきたけど)需要も今はある程度見込めるけど、落ち込んだときはどうする?みたいな話は常にあるわけで。

またここ10年近くシーンを見てきましたが、何回も新しくミニ四駆ショップができ、撤退していくさまをだいたい3年周期くらいで見てきたので、家族がそういう不安になる気持ちは理解してます。

もちろん説得するために、収支の状況なども提示したうえで話しましたが平行線のまま…

なので、2021年の会社を辞めてからは、2ヶ月くらいは転職活動をしていました。しかし当時コロナの影響もあり、条件が合いそうなところはなかなかありませんでした。

そんな中、この参加する岡山イノベーションスクールは卒業特典(創業支援補助とか融資とか)もいくつかあり、また卒業要件もいくつかありました。
その一つが「岡山イノベーションコンテストに応募すること」でした。

また最終審査に残って、ファイナルに出て受賞できれば
グランプリは200万、部門大賞は50万という賞金も。

そこである条件を提示しました。
それは「岡山イノベーションコンテスト、ファイナリストになって部門賞を取ったら、P!MODEL LABOを事業として起業する」

数字だけで見てもらえないなら、コンテストで評価されれば事業として認めてもらう約束をしました。(多分取れるとは思ってなかったんだろうなぁ

ブラッシュアップ

春になって岡山イノベーションスクールが開講しました
やっぱりそういう場所ではあるので、「面構えが違う…」といった様々な年代やバックボーンの同期たちがいました。

そんな中、前回書いたように

一方でこれは私のコンプレックスでもあるんですが

起業、ベンチャーなどにどこか憧れていたところがありました。

https://note.com/p_modellabo/n/n086b713064f6

ただ家族に「コンテストで受賞」という条件を提示した身としては、自分の今後のこともあるので必死で事業を練るしかなかったです。(働きたくない)
アンチ的なポジションではいるものの、負けたくねえ〜!っていう精神で今までしたこともなかったピッチを未完成ながらしたり、メンタリングやフィードバックを受けながら受講してました。
誰の何を解決したいか、と聞かれましてもあんまりそのときはピンと来なかったり。いわゆるただの小売業であってBtoCがメインで…てなると、それただの商売じゃん、と。そもそもピッチとプレゼンどう違うんや…

確かにユーザーさんがうちの治具を使って、例えば作るのが楽になったとか、時短になったとかはお声をもらっていましたが、本来道具ってそういうもんだし…と結構最初の頃は悩んでました。

一方でP!MODEL LABOの方
そこそこ取り扱いアイテム数も増え、自主商品での発注金額もその分増えていきました。

世の中は緊急事態宣言は解除されたもののコロナ真っ只中
そんなとき取引先に言われたのは
「仕事減ってた頃に、内田さんから発注まぁまぁあって助かったんだよねー」「こういう仕事は今までなかったから逆に新鮮なんよね」
とのこと。

そういえば昔、上司に
「お客さんも大事だけど、生産者も同じくらい大切。生産者がいないと商品を並べられない。だから生産者が儲かるような、物の流れ、お金の流れを作って、みんなが得するようにするのがバイヤーの仕事」てな話をされたのを思い出して「あ、そうか、こっちだわ」と視点と意識を切り替えることにしました。そうすると今まで悩んでたことにうまいことピースがハマって体裁がめちゃくちゃスッキリと整っていったのを覚えてます。

そういった取引先のお陰で、物を売ることができてるということに気づけたのは大きかったです。

一次審査、二次審査

方向性は決まったので、あとはひたすら練り上げていきました。

そうして一次審査の締切がやってきました。
一次審査は書類選考。

選考結果の通知の日、無事一次審査通過しました。
つまり方向性は悪くない、ということはこの時点でわかりました。
どこかの誰かがこれを面白い、収益性がある、と認めてくれたことは嬉しかったです。

二次審査はいよいよピッチの発表です。
要は一次審査に提出した書類を元に発表プランに落とし込んで行く作業です。

実際ステージで人前でピッチを発表するのですが
それまでいろんなピッチイベントを動画等で確認したりして
どうやって発表するかとか思案したりしつつ台本考えたりもしてました。

どうにかこうにかピッチ資料をつくり、提出させてもらいました。
んで、二次審査当日、スーツを着込んで会場へ。

いつもはカジュアルな格好なのでスーツ姿に最初誰にも認知されませんでした()

なんか無駄にハイになってた気もします。やっぱり緊張。
だってここで落ちたら働かなきゃならない
同期の何人かも2次に進んでいて、本番前に練習したりしてました。そういうとき緊張して全然頭に入んないのが私。

いよいよ本番。
まぁ喋れない、口が回らないこと。

あーこれやばいかも…と終わってから意気消沈してました。

数日後、結果通知が来ました。

二次審査通過、ファイナリストに選出

つづく

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