ベアリングの圧抜きに専用工具なんていらない件
みなさんこんにちは
P!MODEL LABOの中の人ぽらりんです。
さて初めての記事なんですが、オールアルミやプラリンなどの大径ローラーを回すために圧抜きってやっている人ってまぁまぁいると思うんです。(とはいっても軽量〇〇や5スポ、3スポなんかは脱脂だけでも回るんですが)
そのために、ベアリングリーマーとか、棒ヤスリでゴリゴリ削ったりして圧抜きをしてると思うんですが、まぁまぁ工具って値段しますよね?
でも、実は工具買わなくても圧抜きってできるんですよ。
そんなちょっとした小ネタを今日はお教えしようと思います。
【オールアルミやプラリンなどの大径ローラーのベアリング穴について】
皆さんご存知とは思いますが、圧入の仕組みですがこんな形になってます。
ベアリングが抜けないようにテーパーになっています。これがもたらす弊害として、狭くなっているところでベアリングに圧がかかっているせいで、スムーズな回転を妨げています。詰まるところ、ベアリング自体が変形してしまって、回転が渋くなってしまっています。
だから圧抜きをするために、テーパー状になっている穴を円筒状に整えるるっていうことを、工具を使ってやっておられると思います。
【専用工具なんていらない】
じゃあどうやって圧抜きしてるの?っていうと
こちらを使います
真鍮ピニオン+モーターピン
実はモーターピニオンって直径5mmなんです。
これは私も人づてに教えてもらった小ネタです。
フラットの定番セッティングとして当時(いうても7、8年くらい前まで)右前はLC攻略のために旧WAをつけるっていうのが主流でした。
ただこの旧WA、現行のWAと違って下段側はベアリングが圧入されているんです。つまり、現在のオールアルミ系大径ローラーなんかと理屈は同じ。
ですので、同様に旧WAの穴も厚抜きしないと回転が渋く、特にチューンフラットでは死活問題です。
んでフラットをやり始めた頃、某氏に相談
私「あそこの厚抜きってどうしたらいいの?」
某「真鍮ピニオンモーターピンぶっ刺したら簡易5mmリーマーですよ」
まじかよ!!
それ以降は私も厚抜きするときは真鍮ピニオンリーマー使ってます。
リュータとかでやると削れすぎるのでフリーハンドで丁寧にゆっくり削るのがおすすめです。
使ってくると真鍮ですのでピニオンも削れて来ますが、どこでも手に入るし、モーターピンなんて腐るほどあると思いますので廃材利用とでもいいますか使ってみるといいと思います。
んでベアリングを固定するときはこちら
いわゆる嫌気型接着剤。
ネジロックだと粘度が低すぎるので、こちらを使っています。
綿棒につけてベアリング穴とベアリングに添付。24時間で完全接着します
※ベアリング添付時には中に入り込まないよう注意
ピン打ちの固定なんかもこれでやってたりします。持っておいても損はないと思います。
ちなみに厚抜き+脱脂しただけの私のローラー(2年くらい前)
工具もこだわれば、いいものがいっぱいありますが
身近なものでも使えるもんは使いましょう(笑)
そういえば今流行りのPOMローラーも
うまいことすれば、自分で量産できるかもしれませんね
(ピニオンの先削ってみたりしてドリルリーマーみたいにするとか)
だいぶ前に私のツイッターの方でもこの小ネタをつぶやいてたりしましたが
考えて断念された方も
うまいことやれば、個人で量産もできるかもしれませんね。
【ちょっと考えてみましょう】
以上のことを踏まえると
「ベアリングを”どこかに”はめるとき、圧がかかって、渋くなっている可能性がある」
ということがわかると思います。
それはローラーだけですか…?
気づくとちょっとだけ幸せな気分になるかもしれません。
おわり
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