P!的充電器レビュー「G FORCE RECORD BUSTER」
みなさんこんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。
今回のレビューは、発売前から期待値が大きかった噂の充電器単セル系充電器「G FORCE RECORD BUSTER」のレビューをしたいと思います。
【界隈をざわつかせた噂の充電器】
発売が発表されたと同時に、一部界隈の人たちを「令和時代にこんなものが」とざわつかせた単セル充電器「RECORD BUSTER」
持ち運びや設定が簡単なのが単セル系充電器の特徴ではありますが
6セルでの管理が可能
3ステージでの充電が可能
モーターブレークイン機能あり
とこの手の充電器にしては珍しい、すごく面白い機能が盛りだくさんでした。
①に関しては、だいたいどこも4セルが多いですが、2セル増えての6セルでちょうどタミヤの電池ケース12本の半分ということ。3セット同時に充放電できるのは便利です。
②はいわゆる「ステップ充電」が可能。充電時間と電池温度などのコントロールができるので、一部ハイエンド系充電器にしかない機能でしたが、まさかの単セル系充電器でできるようになるとは。
③はみんな大好きモーター慣らし機能です。
と、カタログ上のスペックや機能面においては充電器好事家の間で盛り上がりました。
【P!的 RECORD BUSTER評価】
入手性 ★★★★☆
コスパ ★★★☆☆
携帯性 ★★☆☆☆
機能 ★★★☆☆
X4アドバンス、mini < RECORD BUSTER << MC3000
といったような評価です。
やれることも多い反面、物足りない残念な部分も多々あるといったところでしょうか。「ちょっと良さそうな充電器欲しい」と思ってる人の最初の1台目としてはアリな一台。発売されたばかりなので入手もしやすいです。
それでは具体的に見ていきましょう。
【基本スペック】
単三/単四充電池を最大6本同時に充放電可能
充電、放電、リフレッシュ、ブレークインの4モード
3段階で充電設定可能
充電電流0.1〜2.5A 放電電流0.1〜1.5A
デルタピーク1~8mV
放電カット設定値 0.8V~1.0V
トリクル充電電流 30~99mA/OFF
カット温度設定範囲 55~65℃
ブレークイン機能 0.5~6V (自動・正転・逆転)
バッテリー内部抵抗測定機能搭載
先に述べた3点以外は他の充電器との差別化は見られません。
【排熱・冷却必須】
単セル充電器はどれもそうですが、同じくこちらも排熱・冷却が必須です。
充電時だけでなく、放電時も結構温度が上がります。熱を与えてもまったく電池にはいいことはありません。特に6本フルで充放電をするとものすごく熱が出ます。なので、正直なところ4本くらいが限界かなぁといったところ。
拾っているのは基盤の熱のようです。
ですのでUSBファンとかでしっかり冷やしてやればだいぶ落ち着きます。
下のスリット部分くり抜いて、基盤にペルチェ板とヒートシンクでガンガンに冷やしてやればもしかしたら神充電器に化けるかもしれません。
あとUSBポートが付いていますが、こちらから充電中にUSBファンを使うために挿すと、システム上の都合?で止まりますので別電源がいります()
【温度カットの設定値が高い、充電電圧カットがない】
なんでデルタピークはついてるのに、このカットがこんなことに…
放電に関してはまぁ普通です。1.5Aで放電したら微妙に絞り放電も最初からできるようです。設定値低いと動かないみたいですが
【内部抵抗測定機能…()】
そんなに当てにするものでもないのですが。謎の値を叩き出してくれます。
また充電電流自動調整機能がついています。
多分このための副産物のような気がします。この機能は以前レビューしたSKYRC NC2200にも同様の機能がついていました。
①充電器の内部プロセッサーの温度が上がるor電池が発熱する
→
②電池に熱が伝わるor基盤に熱が伝わる
→
③電池の内部抵抗が下がる
→1へ
とまぁやらかしそうな気がプンプンしますね。なので必ず冷やしてあげてください。使用頻度の高い一年以上使っているような古い電池は捨てましょう()
【モーターブレークイン機能について】
自動・正転・逆転の3段階で60分まで設定できます。
別売りオプションでも発売されるようですが、作れる人は作っても大丈夫です。
正転・逆転はわかると思いますが、自動機能については
30秒ごとに正逆が自動で入れ替わります。
あんまりいらない機能かもしれません。
ただ低電圧1.0V以下での慣らしができるのはいいかもしれません。
106B+系だと1.0Vしかできないので、例えば走行前にちょっとモーターを温めたりしたいときなどには重宝するかもしれませんね。
【総評】
評価に書いたとおり、「機能面では現行手に入るものの中ではいいほうだけど、絶妙にかゆいところに手が届かない」といった感じでしょうか。
立体3レーンメインの人には「レースやタイムアタックなどの現場では便利」だと思います。
慣らしや育成にはちょっと物足りないといったところでしょうか?
同系統で同じ値段でほったらかし管理がしたいなら
MC3000のほうが万能につかえるような気がします。
アップデートが来たらまたそれはそれで面白いかもしれませんね。
その他の今までレビューしてきた充電器と照らし合わせて、検討してみるものいいかもしれません。
また先日スペースにて電池・充電器沼の住人でクロスレビューをしましたので、もし良ければ聞いてみてください。
それでは