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ローラーセッティングのきほんの「き」

みなさんこんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。

今回は「ローラーセッティング」というか、きほんの「き」になるようなお話を完全な私見で書きたいと思います。

このnoteでは主に「配置のバランス」のことについて書いていきます。ただし重心等も考慮するとめちゃくちゃややこしくなるので割愛します。

あと主に立体LCの3レーンを想定したお話です。

【基本のローラーセティング】

2021年段階でのレギュレーションでは特別ルールにより、ローラーの枚数規定は「無制限」になっています。2017年以前は最高枚数は「6個」でした。(特別ルールということなので、いずれ戻るかもしれません)

この6ローラー時代に確立されたのがいわゆる「たからばこセッティング」です(経緯等は自分でググってください)このローラーセッティングは、現在の個数無制限になっても、セッティングを考える上での基本だと思っています。

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フラットマシンを例に見てみましょう。たからばこセッティングとは簡単にいうとフロント2個、リア4個にローラーを配置するセッティングです。

ミニ四駆は原則ステアリングがない(GUPや改造はこの際省く)ので、ローラーをコーナーに押し当てながら無理やり曲がっています。なのでコーナーで絶対に減速します。このたからばこセッティングはミニ四駆の速度域では最低限の摩擦抵抗でフェンスに食いついて減速を押さえ、ギリギリコースアウトを防げるローラー個数だと思います。(考えた人ほんとすごい)

先にも述べましたが、ミニ四駆はローラーをコーナーに押し当てながら無理やり曲がっているので、できる限り接触する部分は少ないほういいです。

4個の場合、ミニ四駆はカーブやウェーブでアウトリフト、インリフトすることもあるので制御がしづらいです。

8個の場合、ぱっと見安定しそうですが、接触抵抗が6枚に比べて材質等を変えたとしても2枚分多いので、減速量が増えます。

という理由で一番理にかなった枚数が6枚かなと勝手に思ってます。

(フェンスカー等は8枚が主流のようですが、そもそもの速度域がry)

フラットレースを見てみても、6枚で制御できているので、つまりそういうことなんだろうな、と。

ですのでローラーセッティングを考える上で

コーナーやフェンスにいつも接触するローラーをメインローラー(6枚まで)

インリフトアウトリフトした際に接触するローラーをサブローラー

と考えています。この考え方は以前ならサブローラー=スタビライザーなので2017以前からやっている方なら当たり前な話だと思います。

【ローラーの配置について】

たからばこ

ここからは完全に私見です。

私の場合、大体二等辺三角形を基準に考えています。なんとなくバランスが良さそう、ていう理由(笑)結構そういう方も多いかと思います。

初心者の方はまずはこれを元にコースアウトせずに走らせるマシンを組んでみるといいと思います。経験上6枚制御できれば、あとは足し算と引き算。

【フロントローラーについて】

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各セクションをクリアする上で一番肝になる部分かと思います。この辺はミニ四駆よく設計されてるなぁと感心します。

・高さについて

改造前提で考えると、個人的には車軸からちょっと上くらいが理想です。高すぎるとアウトリフトしやすく、低すぎるとインリフトしやすくなります。

高すぎる場合、車体が持ち上がるまではいかずとも、タイヤが浮いてしまうことがあり、結果的に減速要因になります。また立体LCにおいてはローラーが引っ掛かる場合があります。

低すぎる場合、遠心力がはたらいてCOしやすくなります。上下にサブローラーを持ってきて制御もできますが、接触面が増えるので抵抗になります。ローラーが適切な位置にあればある程度の速度までは持ちこたえてくれます。

・スラストについて

経験上少しでも入ってないと遅いです。アッパーは論外です。スラストによるダウンフォースでコースにミニ四駆が押さえつけられているおかげで曲がれている部分もあります。

ゼロスラストはエアーターン狙いでやる方もいますが、基本的に他のセクション(ウェーブやチューリップ等)で遅いです。いくら固くしてもフェンスに当たる際にスラストは変わっています。シャーシの捻じれとかも関係しています。やりすぎ注意。

【リアローラーについて】

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リヤは上下のローラーでアウトリフトとインリフトを押さえています。基本的にはスラストを付けないの(垂直)が前提。LC対策等でアッパースラストにすることもありますが、その分他セクションでリアが浮きやすくなります。アッパーよりも逆ハの字のほうがry

高さについては、タイヤ径等を考慮して変えたほうがいいかなと思っています。下段の位置については、ほぼ決まるのですが、上段に関しては、自分で現物を確認しつつ調整したほうがいいかと思います。

あとリアはバンパー位置で結構コーナーのキレは変わると思っています。バンパーにローラーが近ければ近いほどスラスト方向、キャンバー方向の保持力は高いです。

【足し算、引き算】

正直こんなに考えながら組むことがないのが実情です。たぶんほとんどの人がそうかと思いますが、知っていると足し算、引き算がよりわかりやすくなるかなと思います。

例えばフロント上下にサブローラーを配置するための理由だったりとか、逆に浮かないんだったら上段はいらないんじゃないか?とか左右でバランス変えてみようとかという引き出しも増えるかとも思います。増やせば増やすだけ重量も増えますし。。。そのあたりの足し算引き算でのトレードオフを色々考えた上でセッティングを変えてみると面白いかもしれません。

【終わりに】

あくまで個人の見解で書き連ねました。いかがだったでしょうか?これに関しては更に先にもかいたレーンチェンジの問題が入ってくるので非常に複雑に絡んできます。逆にただ単純にローラーセッティングを見直しただけレーンチェンジ問題がクリアになる場合もあるかと思いますので、知識としての引き出しは多いほうがいいと思い、レーンチェンジネタが温かいうちに書きました。

あわせてこちらも読んでもらえたらと思います。



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