【新商品】ローラー520ドリルΦ3

こんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。

新商品「ローラー520ドリルΦ3」のご案内です。

【改造トレンド】

最近じわじわと改造トレンドで上がってきている、キット付属のプラローラー(主にPOM、ARやMAに付属しているローラー)の中心の穴を5mmに拡張して、520を圧入、接着してベアリングローラーにされているのをよく拝見します。

YUTORI RACINGさんも商品として先月くらいから販売を開始していらっしゃいますね。

また、同じようなコンセプトで、紲星☆あかりジャーナル@仏檀屋(@miAdmiral)さんが

がYUTORI RACINGさんとコラボしたマニローラーなんてのも作っていたり。

こうしたものの需要が上がってきた要因として、

①ピボット、AT、アンカーなどのバンパー主流化によるコーナリングの追求

→バンパーも今は動かす時代になり、フェンスに対して衝撃をいなすような構造のため、どうしてもコーナリングの減速が避けられないという現状の打破として、金属ローラーのエッジを立てるよりも低摩擦なプラローラーを使用することで、コーナリング性能を上げるために使われる場面が増えたのではと推測します。

②ローラー個数制限のレギュレーションの一時的な廃止

→現在タミヤ公式レギュレーションではローラーの個数制限はありません。ですので、以前はスタビとして使っていた部分をローラーに換装するレーサーが増えたのも一つの要因だと思います。またスタビよりも回転することで摩擦係数も低く、これもまたコーナリング性能の向上のため、という風に考えます。

あくまで個人的な見解ですが、こうした背景もあるのではないでしょうか

※補足 上記のような「加工済パーツの販売、および他社委託制作したものの使用」には様々な賛否両論あると思います。決して購入を促す意図はございませんのであしからず。一個人としては「使いたければどうぞ」というスタンスです。レーサーとしては「自分で作る」というスタンスです。P!MODEL LABOの商品は「自分で作る」姿勢ですべてのレーサーが改造にのぞむ、ということを目的に商品を作っています。

【開発経緯】

上記に上げたローラーって「ははは、ローラーのセンターに5mmのドリルで穴開けたらすぐできそう」って思いますよね。

ホイールシャフトブレードのときにもこだわった部分ですが

センターに穴をあけるって結構難しいことはおわかりかと思います。

きれいに回転させる大前提としては、必須の技術です。

これがずれてしまうと、偏心し、いびつな回転→結果ロスに繋がるわけで。

じゃあどうすればローラーのセンター出しをしやすくできるかを考えました。

だいたい使われることの多いローラーを確認するとキット付属の13mmPOMローラータミヤ グレードアップ No.357 GP.357 FRPワイドプレートセット 15357付属の8mmPOMローラー

※POM、デルリンと言われることがよくありますが、総称はPOM、デルリンはメーカーの商品名ですので結局は同じものという認識で大丈夫です。

参照:http://ohemu.com/example/materialstudy1/

この2つのローラー穴って3mmなのです。

「5mmのドリルの先端にΦ3の棒がくっついてたらガイドとしてはめれば、垂直に穴が開けやすくなるのでは?」

画像1

イメージ図

正直この段階ではこの形でいいのかどうか、需要はほんとうにあるのかわかりかねました。なので一応仲の良い人数人(ちゃんと評価してくれる人)に意見をもらうことにしました。

思いの外感触がよく、じゃあ作ろう、と思い開発へ。

ただしドリル形状はどういったものがいいのかわからなかったため、取引先にいろんなパターンの試作を作ってもらって選ぶことにしました。

【試作品完成】

画像2

ふわっとした図面からココまで落とし込んでくれました!

画像3

画像4

狙い通りの出来です。

ただしフリーハンドでやるには、削り込んでいくとずれて行くこともあり、おすすめ旋盤、ボール盤、フライス盤などを使うほうがとても楽かと思います。フリーハンドでする場合は、ゆっくり丁寧に差し込んでザグったあと、最終的にΦ5mmのドリルで貫通することを強くおすすめいたします。

520を嵌めたときにちょっと圧がかかるような気もしますが

以前に書いた

真鍮ピニオンリーマーや棒ヤスリでゴリゴリしてやるといいと思います。

接着方法も書いてます。

ツイッターで公開したところものすごい反響が

【商品概要】

【商品説明】
P!MODEL LABO 「ローラー520ドリルΦ3」

素材:SUS303 ステンレス

加工方法:NC旋盤削り出し

全長:約47mm(先端:5mmΦ3、ドリル部:11mm最大Φ5、チャック軸:30mm)

チャック径:Φ3mm

価格:1本 3,333円(税込)

販売方法ならびに販売時期:

・P!MODEL LABOお取り扱い店舗様 10/26以降、順次発売

ECサイト https://pmodel-labo.stores.jp/ 

10月下旬から予約販売開始予定(発送11月上旬予定)

以上よろしくお願いします。


【追記】

先端Φ2のものをつくろうかどうか悩み中…

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