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P!的充電器レビュー「SKYRC NC2200」おまけで「POWEREX MHC-9000PRO」と比較してみる
みなさんこんにちはP!MODEL LABOのぽらりんです。
今回のレビューは、単セル系マルチ充電器「SkyRC NC2200」のレビューをしたいと思います。
夏にHITECさんから情報が出て、もしかしてすでに大本のSKYRCでは商品があるのでは?とおもい、Aliexpressで調べるとありましたので早速購入。
さすがアリエク!(笑)箱がボコボコだ!
入手性 ★★★★★
コスパ ★★★★☆
携帯性 ★★★★☆
機能 ★★★☆☆
充電器初心者の方は以下のあたりを事前に読むと理解が深まります。
【人気充電器X4シリーズの最新モデル】
大体脱初心者くらいになると「ミニ四駆 充電器 おすすめ」等で検索するとどのメディアでも紹介されるHITECのX4シリーズ。
以前紹介したISDTのC4シリーズなどと同様に、使用のメリットとしては①小さい、コンパクトなので持ち運びが便利②給電方法がACアダプターやUSBなので安定化電源がいらない③単セルで充放電でき、操作がわかりやすく使い勝手がよいので、充電器初心者さんにとっては非常に使いやすい充電器で大人気です。
ちなみにバージョンアップを繰り返し、現行モデルでは
その最新モデルがこちら
ということで、上記のようにHITECはSKYRCのOEM品を作っているので購入に至ったわけです。
【基本スペック】
充電は0.2~2.2A/0.1A単位、放電は 0.1~1.0A/0.1A単位、放電終了電圧 0.9V
とよくある単セル系チャージャーにありがちなスペック。
充放電のプログラムは、充電、放電、リフレッシュ&アナライズ、ブレークインの4種類。これまたサイクルモードがないのが非常に残念…
この他の機能として「ターボチャージモード」というのが搭載されています。まぁ俗言う急速充電モードです。最大2.2Aで充電してくれます。またこの手の充電器にしては珍しく(?)Δピークカットがついていました。既定値Δピーク-5mV。
【端子の接点厚がきつい】
まぁまぁきついです。入れるのも抜くのも結構力がいりました。今までのシリーズも結構きつかったので、設計上仕方ないのかな、と思っています。きつすぎると端子が傷つきやすくなるので、あまりいいとは言えません。また使っているうちに電池も膨らんで長さが変わるのでなおさら。
【Bluetooth機能が別接続】
これはちょっと残念だなぁと思いました。ファームウェアのアップデートなんかもそれがないとできないっぽいです。残念。。。
【発熱対策必須!】
せっかくなので今回搭載されたターボチャージモードを使って充電してみようと思い試してみました。0充電からの基礎充電で2Aくらいでいつもやるのでターボっていうほどではないんですけども…スロットに電池を差し込んで充電を開始した後、ターボボタンを長押しで設定完了です。
ふっと思って半分くらい過ぎたところで電池の温度を測ってみると
まさかの600mAhくらいで40度オーバー!(笑)まぁ想定どおりといえば想定通りで、単セル系充電器あるあるですが、ちょっと高すぎやしませんか?じゃあ満充電時になったら何度になるのかと思い、とりあえず充電を待ちます。
50度超えてました(汗)
もしかしたらターボチャージモードだから仕方ないのかもしれない、と思い電流値を下げて1.5Aで充電。もちろん放電後、充電開始前の電池の温度も室温レベルまで冷ましてからです。
結果
充電容量と満充電時の仕上がり温度😇 pic.twitter.com/sdCpwcW861
— P!MODEL LABO (@p_modellabo3249) October 5, 2021
んでせっかくなので本体温度も測ってみると
謎はすべて解けた(笑)
またその他にも謎の内部抵抗も気になっていました…大体私の電池で充電時の平時が60〜80mΩくらい(フロントライン計測)
で、英語でしたが説明書を読むと
要約すると、内部抵抗高いと発熱するから以下の通りで数値変動させる的なことが書いてまして
20mΩより大きく、40mΩ以下 1.5Aに制限
40mΩ以上 ターボチャージャーが停止します
60mΩ以下で40mΩ以上 800mAに制限
60mΩ以上 400mAに制限
つまりどういうことが起きていたかと言うと
①充電器の内部プロセッサーの温度が上がるor電池が発熱する
→
②電池に熱が伝わるor基盤に熱が伝わる
→
③電池の内部抵抗が下がる
→
④充電器の温度制御リミッター働かない
の無限ループが起こっており、結果的にいうと基盤の熱がもろに電池に伝わっちゃってるということが起きておりました。
なので、熱対策は必須です。強めのファンをガンガン当ててあげましょう。
まぁ皆さん結構ファン持ってコースにいらっしゃると思いますが…
電池の温度が高すぎると、痛みやすくなったり、液漏れ、暴発の危険あるので注意が必要です。
【同じような形したPOWEREX MHC9000PROはどうなのか】
せっかくなので、形も似ているPOWEREX MHC9000PROも試してみようと思いました。
基本的なスペックはほぼNC2200と同等。充電電流のMAXが2.0Aで、ターボモードなし。充電カット方式の記載はありません。(旧バージョン同様電圧カット?)
NC2200と同様に充電開始時の条件を揃え、1.5Aで充電した結果
ちょっとだけ低い!(笑)
まぁどちらも熱対策は必須です。
【比較検討してみてわかった総評】
以上から「え、こんなに発熱するんならだめでしょ」と最初は思いました。けど、よくよく考えるとこの2機種を比べると見えてきたことがありました。
それが⊿ピークの有無です。
これまでの検証は全て同じ電池でしていたのですが、NC2200で1000ちょっと、MCH9000PROだと950くらい、と充電容量に差がありました。たぶんプログラム的な部分はほぼ同じで校正されているとは思いますが、あくまで説明書ベースで見ると、⊿ピークの記載の有無もあるかなぁと思いました。
⊿ピークでカットされるということ=満充電ではあるので⊿ピーク出たほうがパンチは出ます。この手の充電器で満充電になる機種ってそんなになかったり。
ですので個人的に買うとしたら
SKYRC NC2200(HITEC X4 EX)>POWEREX MCH-9000PRO
かなあとおもいます。
今でこそプレ値になってるエナジャイザーの代わりになりえる機種のような気がしました。(エナジャイザーもΔ-5mVくらいらしい)
熱対策さえすれば、十分に常設や店舗レースで活躍の場はありそうだと思います。
ただやはりサイクル機能だったり、スペック的な部分やトリクル充電が切れないので、家で使うには個人的にはちょっと物足りないといったところ。ただし、熱対策すれば、最初の充電器としては十分に使えると思いますし、レースではコンパクトなので持ち運びしやすいです。
以上が個人的なレビューになります。
ちなみにこのあと扇風機を強風で当てて充電しました。
扇風機ガンガン当てたら普通に使えそうです。