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P!的充電器レビュー 「106B+系」(2021/08/18追記あり)

こんにちは、P!MODEL LABOの中の人、ぽらりんです。

今回レビューするのは、俗にいうマルチ充電器「106B+」系統の充電器の使い方レビューをしたいと思います。

【脱初心者から上級者まで使うマルチ充電器】

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「106B+」系統の充電器は、近年いろんなメーカーからOEM品が発売されています。最近よく見かけるのは

2機種でしょうか。

もともとのオリジナルは

という機種だったと聞いています。その他にも上記画像のようないろんなバリエーションがあります。

(他機種、開発の流れがあると思いますが、これからの人にわかりやすいようにざっくりと説明しました。)

ただこちら、仕様にもよりますがACアダプター、あるいは安定化電源が必要です。

よっぽどの複数の台数を動かなさいのであれば、このあたりのもので大丈夫かと思います。他にもジャンクでPCのATX電源やwii UやXbox などの電源を買ってきて改造したつないでいる人もいらっしゃいます。(改造の仕方は各自検索してみてください。)

安定化電源とはなんぞやについては

をご参照ください。

【充電・放電について】

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充電に関しては0.05-10.0Aの間での充電電流が調整できます。また放電は0.05-7.0Aの間で放電電流の調整ができます。

その他にも、マルチ充電器としての一般的なカット設定としてデルタピーク設定、温度カット設定(別途センサー必要)、容量カット設定もあり、満充電後に行われるトリクル充電のON/OFFも行うことができます。

ここまでは多くのマルチ充電器に備わっている基本機能。

ではなぜ多くの人達が使っているのか、というと現在での入手性の高さもありますが

・モータードライブモードでモーター慣らしができる

・放電機能が優秀

・ピークディレイがかけられる(2021/8/18追記・修正あり)

・放電ログの管理が可能(2021/8/18追記)

というのがこの製品の最たる特徴かと思います。以降にまとめていきたいと思います。

【モータードライブモードについて】

電流と電圧、タイマー設定を行い、ワニ口クリップ等を使えばモーター慣らしができます。設定は

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スペシャルモードを選択して

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モータードライブモードで、各項目を任意の数値を設定してください。

【優秀な放電機能、絞り放電】

多分これが目当てで買う人も多い機能の一つです。

通常放電する場合、放電電流を設定し、放電終了電圧を設定してスタートすると、終了電圧に達するまで放電されます。

例えば、電池2本(2セル)放電電流3A、終了電圧2.0Vで放電した場合、2.0Vになった時点で放電は終了します。

ですがこちらの絞り放電機能を使えば、上記の例で言うと、

放電電流3Aで2.0Vまで放電後、自動で放電電流の値が下がり(3A以下の1/100単位)ながら2.0Vまで放電し続ける機能があります。

つまり残った容量をまさに「絞って」放電する機能です。その結果奥深い放電ができるようになるので、「入れた分、しっかり抜ける」放電ができるわけです。雑巾を絞るのをイメージすればわかりやすいかもしれませんね。

それでは設定ですが

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設定から

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Discharge reduceという設定項目を探してください。デフォルト時にはこちらはオフになっているのでONの設定にしてもらい、パーセンテージの設定ですが、上記画像の例でいうと設定した放電電流の20%まで放電電流をさげて放電します、という設定になります。(たしか)

放電電流5Aで設定すれば、1Aまでは絞り放電します、となります。

他にも絞り放電ができる充放電器(またレビューするCTX-D2など)よりもしっかり放電できる印象があります。(放電容量比較レベルで)

【意外と知られていない追い充電機能ピークディレイ】(2021/8/18 追記修正あり)

絞り放電のためだけに、という方もいらっしゃると思いますが、実は追い充電できる機能もあります。(※ここでいう追い充電とは、満充電状態から更に充電して電圧を上げる充電方式のことです)ただ、昨今の立体シーンにおいてはさほど必要がない機能かなぁとも思いますが、手持ちパワソがどうにもならない、速度が足りない場面などのオプション的な使い方でいいかと。

フラットにおいてはこれ1台で基礎充電から放電、追い充電までできてしまうので、荷物減らすために使っていらっしゃる方もいます。

<以下追記事項>

ユーザー様からご指摘がありました。

どういうことかと言うと、

充電開始時、感度が高い充電器(マッチモア セルマスターなど)では充電デルタピークを誤検知してしまうことがあり、充電ができていないのに充電を終了してしまうことがあります。それを回避するためにピークロック(デルタピークをわざと感知點せなくする)機能があります。

ですので、この機能を逆手にピーク感知を遅らせて、満充電時からの充電、追い充電機能として使っているわけです。

この使い方をする場合、最悪電池が破裂する場合がございますので、あくまで使用は自己判断でお願いします。

それでは設定です

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設定画面から

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チェックディレイの項目を探して設定します。

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ここで5分おきの設定ができます。これを設定しておくと、各種ピークカットしている設定を遅らせることができ、追い充電的な使い方ができます。温度が上がってきたら(非接触の温度計などで計測)止める等の方法で使っています。

【PCに接続することで放電グラフが見れる】(2021/8/18追記)

お手持ちのPCに接続することで、放電グラフを出力することができます。(私の場合、いづれ書こうと思っているストレート社製 フォートレスという放電器を使っているため、106B+系では使ったことがありません。)

そのソフトウェアなんですが、どうも公開が終了しているようで

現在はlogview2があるそうですが(WIN10対応)見つけられておりません…

ですが、別途同じくドイツのフリーソフトでDataExplorerというソフトウェアがあるそうです。

リンク→http://www.nongnu.org/dataexplorer/download.html

こちらWin版、Mac版もあるようですので、こちらをお使いいただければと思います。(インストール手順とかは各自お調べください。)

放電グラフを取ることで、各電池の特性が見れるようになります。つまり、同じ放電特性の電池を組み合わせることで、ペアリングを行い電池のマッチドを行う(ことができる)ということです。出力特性がおなじならそれはパワーソースの改善にもつながることかと思います。

【1台あればパワーソースの育成からレース運用まで】

以上が目立った特徴になります。

導入・運用のハードルが高いようにも感じますが、電源と電池治具さえ手に入れてしまえば1台ですべて完結できます。基本設定項目、上記設定項目を見直せば、充電放電データ取りからマッチングまで「マルチ」にお使いいただけるかと思います。

最後に個人的な使い方ですが、育成段階での運用に関して言えば、充電は割と普通(悪いわけではない)なので、他の充電器を使っています。管理用として使うならありだと思います。また最近の機種は値段もお手頃ですので、複数台持って運用すると効率はよくなると思います。安定化電源が必要なので、持ち運びをする際に荷物が多くなるのがデメリット。

以上が私の使用レビューと解説になります。導入する際の参考にしていただければと思います。

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