損得勘定を子供の頃から余裕でしていた件
3歳の頃、私は戦隊ヒーローに夢中になっていました。
テレビでヒーローの活躍を熱心に見て、次の年の戦隊ヒーローのロボットを誕生日に欲しいと、数か月前から親にねだっていた記憶があります。
しかし、その一方で、学研の漫画を買ってもらい、楽しく読んでいた経験もありました。
そして、誕生日当日、母親と商店街に行きました。
プレゼントとして「5000円くらいのロボット」か「700円くらいの学研漫画」のどちらか一方だけを選ぶように言われました。
私は少し迷いました。ロボットは高価で誕生日にしか買ってもらえないものだからです。しかし、最終的に選んだのは学研漫画でした。
この選択には、価格だけではなく、別の価値観による子供なりの損得勘定をしたものでした。
まず、学研漫画については、以前にも一冊買ってもらったことがありましたし、図書館で本を借りて読む習慣もあったため、学研漫画の面白さがどれくらい続くか、自分なりにある程度の見積もりができていたのです。
読書の楽しさや学びが、長期間にわたって続くという体験を持っていたため、私はこの「持続可能性」を大切に考えました。
一方、ロボットのおもちゃについては、友達の家に遊びに行って同様のロボットを遊ばせてもらう経験がなく、現物を触ったこともなかったため、どれくらい楽しめるのかが想像できませんでした。
そのため、ロボットが自分にどれほどの喜びをもたらすのか、見積もることができなかったのです。
結果的に、私は「700円くらいの学研漫画」を選びました。この選択について実は損得勘定をしていたのだと思います。
ただし、この「損得勘定」は、お金の問題ではなく、どれだけ長く自分の興味を維持できるかに基づいたものでした。
幼い頃の私は、意外にも当時の自分にとって何が最も価値があるのかを冷静に判断していたのです。
それは、あまり物を買ってもらえない家庭環境の中で、長期的な満足感を見据えて損得勘定した選択でした。
結果的に、私は買ってもらった学研漫画を何回も読み、楽しい時間を過ごしたのでした。