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【パーマカルチャーデザイナーvol.46】Takehiko Akatsuka
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#46 Takehiko Akatsuka
2019年秋に千葉のフィールドが台風被害を受けた際はいち早く現場に駆けつけたり、PDC終了後にはフィールドを開拓し仲間を集めながら場づくりを積極的に進めているたけさん。
ためらうことなく歩み続ける根っこにまっすぐな想いを感じていて、突き進むだけでなく相手の言葉に丁寧に耳を傾けることのできる懐の深い人。
時折目にする家族との何気ないやりとりが親しみやすく頼りがいのある彼の糧なんだろうなと思っています。
Q1.あなたについておしえてください
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大阪府守口市出身。
もともとは体育の教員志望。
1年だけ実際に教壇、いやグランド?に立つ。
そこから教員ではない形で体を動かす楽しさを伝える人になろうとスポーツクラブの運営会社に入ったものの、すぐに人事に異動。
転職や独立を経験し人事の学びを深める中でコーチングに出会い、今でもそれは大切な仕事のひとつ。
コーチングの師匠からトランジションタウンのことを知り、その流れでパーマカルチャーの存在も知るように。
気になりながらもあること(これは書くと長くなるので割愛。笑)がブレーキになって、パーマカルチャーの世界には足を踏み出せなかった。
ブレーキをはずす決心をして、PDCに参加。
今は八王子の恩方(おんがた)という地域に通いながら、里山の中で「暮らしをつくる力」をテーマにパーマカルチャーとは無縁だった仲間たちとけっこう悪戦苦闘しながら活動してます。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
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感じたのは、自分には生きていく力がないなあ〜って(笑)
今の生活はお金に頼って、それでいろんなものを買って生きている。そりゃあ、お金を稼がないと生きていけないと思うよね。
と同時に、自分で生きていくために必要なものをつくっていくって本当に楽しいなって。
自分の身の回りが自分のつくったもので溢れていて、それが自然とも調和している。
それは単に生きていく上の力ということを超えて暮らしている豊かさを感じさせてくれるなって思った。
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Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
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ちょっと大げさだけど、生きる喜びかな。
大したことを実践できているわけではないけれど、上にも書いたように何かをつくり出すことってほんとに楽しいし、うれしいこと。
そしてそれが自分の生きる力につながっていて、自分の暮らしを豊かにする。
かつての日本人は自然とうまく折り合いをつけながら暮らす力をもっていたはず。
ほんの少しずつでもいいので、その力を取り戻していきたくて、今、「森と踊る株式会社」というところで「恩方くらしラボ」という名称の活動を始めたところ。
といってもそんなに大したことはできないので、まずは自然農で野菜をつくるところから。
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他にもできることを少しずつ増やして、仲間も増やしていけたらなって思ってる。
もうちょっと言うと暮らしをつくる力を取り戻すということは、この社会をつくる力にもつながると思ってる。
誰かに任せるのではなく自分でこの社会をつくっていけるんだという実感にもつながっていくのではないかな〜なんて、勝手に思ってるのが今。
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Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象
おさむちゃんこと、明石修さん。
大学というアカデミックでちょっとお堅い印象の世界をパーマカルチャーで色とりどりの軽やかで楽しい世界に変えていく変革の担い手!!
なんて書くと勇ましくてぐいぐい進む人のように感じるかもしれないけれど、穏やかで柔らかくて人の話をうんうんと聞く優しいお兄さん風。
そんな風貌で、いつの間にかみんながびっくりするようなことを進めてしまう人。
すでに大学の中にパーマカルチャーガーデンをつくったり、今度は新しい学部までつくってしまうらしい。
これからの時代の変革者ってこういうしなやかな人なんだろうなって思って、リスペクトしながら注目してます!!
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赤塚丈彦
Takehiko Akatsuka
https://www.moritoodoru.co.jp/
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2023/2/4 立春