【パーマカルチャーデザイナーvol.69 Kuriko Kanke】
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#69 Kuriko Kanke
近年は創作活動に没頭しているくりちゃん。
今回の記事は森を中心に「地球が作り出してくれている美しいもの」に魅力を見い出してきたそのルーツに触れられた感覚でいます。
純粋に自然と共に在ることを心から愛おしむ様子が皆さんにも伝わりますように。
Q1.あなたについておしえてください
自然が好き。
特に森が大好きで、「森は家族だよなぁ〜」といつも感じます。
でも子供の頃は自然が大嫌い。
都会以外の場所に行きたいとも思っていませんでした。
社会人になりキャリアを追いかけるほどに心がついていかず疲弊しながらも自分に鞭打っていた時期、たまたま友人に誘われて森へ行ったら何だかささくれ立っていた自分の内側が癒される感じがしたのです。
ただ、当時は森に行って癒されるのが何だか悔しくて「森になんて行かなくても大丈夫な自分にならなければ!」なんて抵抗をしていました。
「やっぱり森が好きなんだー…」と完全に降参したのは10年程前のこと。
転職活動で完全に行き詰まりボロボロになった後、それまで持っていた競争社会の尺度を手放そうと決めて入社した会社で現在もスタッフとして活動を続けている『森のリトリート』に出会いました。
森の中に入ると自分の中の軸が整うのを感じます。
絶好調でも、
落ち込んでいても、
たとえ負の感情に満ちていたとしても、
どんな自分でも森はそのまま受け止めてくれる。
森の中では不要なものなど存在しない。
どんな姿でもお互いを評価判断することはなく、それぞれが命をひたすらに全うする、ただそれだけ。その姿がとても美しいと思うし、自分もそうありたいなと日々修行中。
近年は高校生の時に封印したアートに対する情熱を解放し、天然石アクセサリー作りと鉛筆画で動物を描いています。
昨年はアクセサリー作りにかなりのエネルギーを注いだので、今年はゆったりと意識を広げて絵を描くことにも没頭したいなと思っています。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
東京に住んでいた頃、ミニトマトなどをベランダ菜園で育てること数年。
「プランター栽培では物足りない!」「でも畑を借りるのは難しい…」と思っていた矢先に森仲間がPDCに参加していて「これだ!!」と思い、半年待ちに待って参加申し込みをしました。
森の活動をしていたし自然のことはある程度わかっているつもりでしたが知らないことばかり!
森のすごさは地中にいる微生物なのだと教えてもらい、森を見る目がガラリと変わりました。
知らないことを学ぶのは楽しいし、目に入るものは美しいし、口に入るものはすべて美味しい。とにかく幸せな時間でした。
講師の一人・Philさんの畑で食べた生のスナップエンドウの瑞々しさと優しい甘さは今でも印象に残っています。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
パーマカルチャーの概念を知った時
「太陽と地球と共同作業できるんだ…!」
と感動したのを覚えています。
太陽の動きを知り、地球の営みとともに生活する。自分が生態系の一部であり、生かされている存在なのだとダイレクトに感じることができるかけがえのないもの。
外から持ってくる/買ってくるばかりではなく、仲間たちと一緒に何かを創り出すことができる。その可能性が常にあるというところが私とっての希望です。
大好きな森が生態系の先生なのも最高!
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人
PDC2017同期のえりちゃん
クリエイティビティが内側からダダ漏れている、まさにアーティスト。
えりちゃんのベリーダンス、また見たいな〜♪
2024/1/ 20 大寒