【パーマカルチャーデザイナーvol.28】 Shuichi Nakazato
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#28 Shuichi Nakazato
ユーモア溢れるキャラクターで人目をひくしゅうさん。
制作中は時間を忘れて他のことがみえなくなる職人肌タイプ。
勢いがあって豪快にみえるけれど、ヨガやボディワークのリトリートに参加するなど細やかに心身のケアをしようとする繊細さや感動に目を潤ませる涙もろい一面も持ち合わせています。
軽やかで気楽な雰囲気はPDCの場を和ませてくれる存在でした。
Q1.あなたについておしえてください
中里修一(シュウ)
44歳
独身
4つの川に囲まれた中洲のような陸の孤島のような、周り一面田んぼの埼玉県の川島町で生まれ育ちました。
父親が個人設計事務所を営んでいた影響で建築士を志すも30代半ばで挫折。
人生を一度リセットしようと思い次の仕事を決めずに2011年1月に退職。
放浪の旅への妄想を膨らませていたところで東日本大震災が起こりました。
「いつか何かを成し遂げるなんて思っているうちに人生が終わってしまうかもしれない、目の前の今を楽しく生きることが幸せなのではないか」と感じ、その時期出会ったツリーハウスクリエイターの小林崇さんの『ツリーハウスビルダー養成講座』に参加。
最高にキラキラしてみえたツリーハウスの世界で生きていきたいとラブコールし続けて、2012年に株式会社ツリーハウスクリエーションの制作担当者に就任。
3年ほど修行しツリーハウスのあるエコビレッジを作りたいと独立。
2015年にNPOごかんたいそうの『パーマカルチャーと子どもの未来研究所』の年間講座に参加し感銘をうけ、PDCへの参加を決意しました。
現在はツリーハウスとパーマカルチャーを軸に、【楽しい未来をつくる仕事はなんでもやる】 をテーマとして、ゆっくりマイペースで埼玉に理想の場所づくりを行なっています。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
祖父母が戦争(満州)から引き上げてお百姓さんをしていたので、いつかは自分も自給自足的な暮らしをしながらそこにツリーハウスがある世界を作りたいと妄想していました。
独立してできた時間の中で色々調べてみると、農業を生業としようとするとキツイ・命かけてやれ!的な雰囲気があって楽しくできなさそうだなという漠然としたイメージを抱きました。
ツリーハウスビルダーの大先輩•飯田義郎ベンジャミン(よっちゃん)を通じてフィル・キャッシュマンの存在を知り、「楽しくなきゃ持続可能じゃないでしょ!」とストイックな姿勢でパーマカルチャーに取り組んでいるフィルがキラキラしてみえました。
PDCでは知識として学ぶことの発見や驚きもありましたが、生きる事と直結しているからか笑いあり涙ありの刺激的な毎日を過ごしました。
最終課題は4人1組でチーム組んで、仮想クライアントの要望に対しデザインを行うというもの。課題のチームメンバーが発表になった時、当時苦手だったスピリチュアル色の強いメンツに立ちくらみがしました笑。
#1 妖精と話ができるようになりたい女子高生の糸希ちゃん
#2 妖精とお話ができるらしい唄う妖精花蓮ちゃん
#3 僕よりセンパイでありながらかわらいらしいオリジナルフィギュアを作ったりしているニイヤン
自分にもスピリチュアルな部分は多分にあるのですが、スピリチュアルな世界観がどうにも苦手で、「わー。。。このメンバーでプレゼンまとまるかな~~???」と思ったのが正直な気持ちでした。
仮想クライアントはPDCを美しく彩るマイケル!
「赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんから宇宙人まで集まる楽しいファームを作って欲しい」と、要望までスピリチュアルなものでした笑
ただそのときなぜか「3人のやりたい世界観を出し切ってもらって、自分がそれをまとめよう!」と切り替える事ができたんです。
学生時代の試験勉強しているみたいな感覚で徹夜しながらの作業が楽しい反面、3人からあがってきたアイデアが一向にまとまらず。。。汗
翌日、発表の時間になっても当然まとまらず、、、汗
発表の順番を一番最後にしてもらい、他のチームの発表を聞きながらPC片手にプレゼン作業をしていました。
特徴的だったのは椰子の木にUFOが着陸するようになっていて時間と場所を超えてみんなが集まれる宇宙人たちとパーティができる場所をZONE Xとしたこと。
一発芸的な発表でしたが、参加者投票でMVPに選ばれました!
講座で作ったコンポストトイレが賞品として授与!
今でも花蓮ちゃんの暮らす徳島の孤島「出羽島」の畑に面したトイレとして活躍してます!
多様性が大事なんていろんなところで聞くけども、初めて自分の経験として多様性を受け入れられた瞬間でした。
このPDCをキッカケに個人事業主から会社を設立する決意をし、会社名を卒業課題のチーム名『sense of wonder』としました!
なんだ、スピリチュアル全開じゃん笑
PDCは大人になってからなかなか経験することのできない共同生活をしながら地球の未来に役立つ学びをする大変貴重な体験ができる場所・空間(ZONE X)だと思います!
全ての大人の必修科目にしてもらいたいくらいです!
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
地球にやさしいではなく地球のやさしさに甘えて人間は生かされている。
人間は自然の大きな関係性の中で生かされているんだなぁと感じさせてくれる道具だと思います。
SDGsだ!と叫びながらエコバッグを大量生産するような社会に疑問を持てるものの見方を教わりました。
とにかくあらゆる局面で循環すること。
何かが何かの役に立つと信じられる事が大事だなと日々感じています。
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人
高橋花蓮
カレンちゃん
唄う妖精
2022/5/5 立夏