【パーマカルチャーデザイナーvol.61】Miho Kabumoto
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#61 Miho Kabumoto
みほちゃんからはすべてを受けとめてくれるような大きな愛を感じている。
再会するタイミングをなかなかとれないけれど、今回の記事を読み進めながら彼女の包み込んでくれる優しさを改めて感じたのでした。
読んでくれるみなさんにもこのあたたかさが届きますように。
Q1.あなたについておしえてください
子どもの頃から自然が大好き。
自然を見つめ、心静かにその一部になれるような瞬間が大好きだった。
今は、誰かとそんな時間を共有出来るのもとても幸せ。
宝塚の住宅街の小さな庭のある長屋で個性豊かな人間家族と犬猫鳥魚虫や植物たちとエネルギーを活かし合う実験の日々。
“母ちゃん”という役割と、それを少しずつ手放していく事も大切にしつつ、PDC後半を終えてからは毎週末の家族会議を楽しんでいる。
家族とのコミュニケーションが今の私の大切なゾーン0。
そして庭や畑で花や野菜を育て、パーマカルチャーや子育てや食やまちづくりの仲間たちともあれこれ活動し、実家で小さな畑を耕し、時々カメラマンや森の妖精ムッレさんにもなる。
この星の美しさや恵みを受け取り、未来へも伝えたい。
それが私のニーズのひとつ。
世界がこれから先も美しく豊かであるように。
パーマカルチャーやNVCが、そんな私に大切な「言葉」を教えてくれている。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
PDCに参加する直接のきっかけをくれたのは
ソーシャルパーマカルチャーデザイナーの藤井麗美ちゃん。
海くんたちのPDCではNVCも大切にされている事を教えてもらい、まさにそんな世界を見たかった私は夏休み中の家族に家を任せて冒険の旅に出た!
それは、本当に魂が深呼吸するような毎日。
日本中から集まった素敵な仲間たちと、美しい自然を五感で感じ、共に学び、想いを聴き合い、愛いっぱいのベジご飯を頂き、毎日が驚きや感動・素敵なギフトで満ちていた。
これぞ命のお祝い!
後半のある日には、海くんが小さなキョンを届けてくれた。
ほんの少し前に近所で車とぶつかったらしく、艷やかで真っ黒な目や鼻はもう動かない。
カイルたちがまだ温かい身体を丁寧に解体し始め、パットちゃんは優しく顔を撫でながら異国の唄を歌ってくれた。
言葉の意味は分からなくても感謝の歌である事が伝わり、焚き火を囲む中、小さな命のエネルギーは私たちの一部になった。
後日、パットちゃんに歌の意味を尋ねてみると
「Oli Mahalo」
というハワイの感謝の歌
奥深いニュアンスでそんな意味だと教えてもらい、なんだか涙が出た。
〜みんなでひとつの大きな生命を生きている〜
PDCを通して受け取ったのは、いつもそんな実感だった気がしている。
私自身も大きな生命の中に生かされ、虫たちや微生物と同じように、仲間と繋がりながら自分の役割を果たせたらいい。
PDCを卒業してもうすぐ一年。
玄関先にはこれまでで一番多くの花が咲き、庭には種の交換で持ち帰った黒米やレインボーコーンが実っている。
まだ小さな実験ばかりだけれど、いろんな夢や想いをカタチにしながら少しずつスパイラルアップしていけたらと思う。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
自然が大先生。
そして、人もこんなに素晴らしいんだと教えてくれた。
人と自然の、美しい未来の可能性も。
私にとっては
素敵な先生や先輩や仲間に出会える合言葉のようなものでもある!
私たちは、もっと多様に、自由に、活かし合っていける。
子どもたちの学びも、こんな風に自分自身の暮らしを中心に仲間や世界と繋がり共に生きていける実感が土台にあれば、世界はもっと優しく平和になっていけるんじゃないかな。
パーマカルチャーを通して出会えた沢山の素敵な人たち
本当にありがとう!!
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人
ちあき
海外で子育てをしてきた逞しさや豊かな感情表現がとっても素敵で、可愛い母ちゃん!
ちあきファミリーがいてくれたから、ブランズフィールドにステイしたチームはみんなで一層楽しい家族のようになれたと思う。
海外暮らしから日本での拠点を探す旅の途中
そんな傍らに私もいられてとっても嬉しかった!
みんな元気かな。
また会える日を楽しみにしているよ!
2023/9/23 秋分